西武 雄星 脇腹付近がつっても3年連続10勝!球団では工藤以来24年ぶり

[ 2018年9月1日 05:30 ]

パ・リーグ   西武1―0オリックス ( 2018年8月31日    京セラD )

<オ・西>5回裏2死、ピンチを切り抜けガッツポーズで雄叫びをあげる菊池(撮影・後藤 正志)
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 アクシデントにも、ひるまない。西武先発・菊池が突然ベンチに下がったのは、2回2死一塁で武田に2球投げた後だった。左の脇腹付近がつったため、水分を補給。「暑さとかで時々ある。3回以降は水分、塩分を多めに取った」。7回98球で5安打無失点。球団の左腕では工藤公康以来の3年連続2桁となる10勝目を手にした。

 「試合の中で怖さもあったけど痛みもなくて大丈夫だった」。再登板直後の2死満塁は若月を空振り三振。5回1死一、三塁では、大城を「今年はこれまで決められずにいた」という膝元のスライダーで空振り三振。続くロメロには最速151キロの直球を投じ最後は右飛に封じた。

 5月には左肩の機能低下で2軍調整。2段モーションのフォームを1段に変更もした。ここ3試合は新フォームに挑戦。一度上げた右足を下ろし、その後に膝をピンと伸ばすなど試行錯誤を続ける。

 今オフのメジャー移籍の可能性が取りざたされる中、ネット裏にはエンゼルスなど11球団のスカウトが集まった。10勝、そして優勝が新天地への扉を開く道につながる。「10勝は意識しなかった、といえばうそになる。これで、チームのためだけを考えて投げられる。残り全部勝つつもりです」。チームを3連勝に導いた菊池の決意表明だった。(鈴木 勝巳)

 ○…菊池(西)が10勝目を挙げ、16、17年に続き自身3度目のシーズン2桁勝利になった。西武で3年以上連続の2桁勝利は56〜63年稲尾和久(当時西鉄)の8年を筆頭に21人目。うち左腕は、工藤公康が86〜88年に3年、91〜94年に4年と続けて以来24年ぶり2人目となった。なお、西武と2位のソフトバンクがともに勝ったため、西武の最短マジック点灯日は4日まで延びた。

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2018年9月1日のニュース