ソフトB 柳田先制3点弾で藤平後略 工藤監督「いい集中力を保ってくれている」

[ 2018年9月1日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7―1楽天 ( 2018年8月31日    楽天生命パーク宮城 )

<楽・ソ>1回1死一、二塁 柳田は中越えに先制3ランを放つ(撮影・三島 英忠)
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 ソフトバンクは8月31日、楽天を7―1で下し2連勝。初回に柳田悠岐外野手(29)が先制の31号3ランを放つなど、今季2敗を喫していた楽天・藤平を攻略した。先発の千賀滉大投手(25)は8回4安打1失点で8月は4戦4勝をマークし、今季11勝目を挙げた。

 仙台は昼すぎから雨が降り、試合前練習が行われたのは球場横にある室内練習場だった。豪快なフルスイングが代名詞の柳田が、そこで繊細な準備をしていた。

 試合用の890グラムのバットではなく、910グラムのバットでフリー打撃。打ち損じる度に首をかしげながら、引き揚げていった。

 初回1死一、二塁で回って来た第1打席。藤平の初球、142キロ直球をバックスクリーンまで運んだ。先制の31号3ランに「重いバットで練習する作戦。ひらめきでやってみた。(バットが)軽く感じました」と笑った。

 今季2戦2敗を喫していた右腕は、柳田に対しては直球の割合が少なかった。2試合の対戦で23球中、5球だけ。徹底して変化球で攻められてきた。変化球の残像が残っている中、直球を捉えられたのは、20グラムの工夫のおかげだったのかもしれない。

 7回には右前タイムリーを放ち計4打点。ともに初球を叩いた一打だった。今季は初球打ちの安打がカウント別で最多の28本。本塁打は9本目で、打率・394のハイアベレージだ。どんな場面でも、どんな投手でも、初球からフルスイングする姿勢が好結果につながっている。「前の打者がチャンスで回してくれるので感謝の気持ち」と言った。

 首位・西武が勝ったため、依然6ゲーム差。逆転優勝に厳しい状況は変わらないが、目の前の一戦を勝っていくしかない。工藤監督は「先制できたのが大きかった。(柳田は)いいところで打ってくれて、いい集中力を保ってくれている。このままいってほしい」と期待を込めた。

 「もっともっと打って貢献したい」と柳田。頼れる4番打者は、周到な準備を続けながら、チームを引っ張っている。

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2018年9月1日のニュース