広島・田中 前半戦首位弾 1日遅れの誕生日祝砲は先頭打者アーチ

[ 2018年7月5日 05:30 ]

セ・リーグ   広島4―2ヤクルト ( 2018年7月4日    マツダ )

<広・ヤ>前日の3日に29歳の誕生日を迎えた田中(右)にバースデーソングを歌うジョンソン(撮影・北條 貴史)
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 1日遅れでも、最高の「バースデー試合」となった。広島・田中は3日が29歳の誕生日。しかし、試合は雨天中止になった。思い描いていたのはバースデー弾。この日、先頭打者弾で勝利に導いた。

 「本当は昨日、試合をしてホームランを打てればよかったんですけど、1日遅れの誕生日プレゼントになりました」。お立ち台でそう話すと、ジョンソンがバースデーソングを歌ってくれた。本拠地に集まった3万を超えるファンも合唱した。笑顔がはじけた。

 そのジョンソンに先制点をプレゼントした。初回、ブキャナンの初球、143キロ直球を狙い澄まし、左翼席に運んだ。「いい投手だったので、甘い球を積極的にいった。狙い球は絞っていた」と納得の口ぶりだった。通算7本目の先頭打者弾。初球は2本目だった。

 不動のリードオフマン。「常に大事にしている」と心掛ける第1打席は9試合連続出塁で、そのうち6試合が初回の得点につながっている。前日の誕生日はケーキを食べて家族に祝ってもらった。つかの間の休息を取ってグラウンドで躍動。チームは2位に今季最大の7ゲーム差をつけ、3年連続となる前半戦首位ターンを決めた。

 「チームを引っ張っていかないといけない立場。もっとしっかりしないといけない」と田中。堅守、走力に高い出塁率、さらには一発を秘めるパンチ力。リーグ3連覇へ快走する広島には頼もしいリードオフマンがいる。

 《V確率57%》広島がヤクルトに勝ち、前半戦の首位ターンを確定させた。球宴前の残り試合はセ全球団7試合で、仮に広島が7連敗し2位阪神が7連勝しても同率で並ぶため。広島の首位ターンは3年連続8度目で、85、86年の2年連続を抜き球団初。セでは12〜14年の巨人以来となった。なお、過去に広島が首位ターンした7度のうち優勝は4度ありV確率は57%となっている。

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