梅ちゃん 大ハッスル劇場 猛攻呼んだ3ラン&ヘッスラ4打点

[ 2018年7月5日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6―5中日 ( 2018年7月4日    甲子園 )

<神・中>8回2死三塁、梅野はヘッドスライディングで二塁内野安打とする(撮影・大森 寛明)
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 阪神は4日の中日戦(甲子園)に6―5で勝利した。梅野隆太郎捕手(27)が4号3ランを含む4打点で打線をけん引。今季最大4点差を逆転した。甲子園の連敗も6で止め、2位に浮上した。

 極限まで高めた集中力をバットに込めた。4点ビハインドで迎えた4回2死一、二塁。カウント1―1から、大野の146キロを完璧に捉えて左中間席に突き刺した。

 「今シーズン、これ以上ない強い気持ちで“還してやろう”と。(頭が)真っ白な状態で、グラウンドを1周した記憶しかない」

 何が何でも打ちたかった。0―0の2回2死一、二塁での守備。松井雅の中前打を中谷が本塁へ送球し、明らかにアウトのタイミングだったが、梅野がビシエドにタッチをかいくぐられた。一度はアウト判定も、リクエストで覆って先制を許す事態に。「自分のタッチミスで。それ以降もタイムリーを打たれたり。取り返したい気持ちでいっぱいでした」。これ以上ない、挽回だった。

 その執念は勝ち越しても消えない。8回、大山の一打で5―4としなおも2死三塁から、祖父江に追い込まれながらも外角スライダーに食らいついて二塁への適時内野安打。一塁へのヘッドスライディングで、貴重な貴重な6点目を生んだ。

 1本の動画がヒントになった。打率1割台に低迷していた5月末、平野打撃コーチに見せられたタブレットに映っていたのは、通算404本塁打の大打者・中村紀洋氏だ。現役引退後、動画サイトのyouTubeにて、打撃フォームを解説する映像だった。

 「インパクトで終わらず、その後も投手側に体重を乗せていくイメージで打っていた。プロで下位打線を打つことが増えて、逆方向に打とうとしすぎて無意識に『受け身』になってたから。一度、試してみよう、と」

 効果はてきめんだった。当初は違和感があったが、映像で確認すると「しっかり押し込めている」。実戦に取り入れ始めた6月以降は、48打数13安打の打率・271と、上昇曲線を描いている。「どちらかというと、1年目に近い」と、7本塁打を記録したルーキーイヤー感触が、蘇りつつある。

 「リードで迷惑かけているので、打って、(劣勢でも)わからないゲームにするという気持ちが、結果に出ているのかな」。試合後、大粒の汗をぬぐいながら、梅野は勝利を喜んだ。

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