巨人・阿部224人斬りV3ラン!初先発ルーキー谷川に洗礼

[ 2018年5月11日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人4―2阪神 ( 2018年5月10日    東京D )

3回2死二、三塁、阿部が3ランを放つ
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 おっさんパワーだ。巨人の阿部慎之助内野手(39)が10日の阪神戦に「4番・一塁」で出場し、3回にプロ初先発したドラフト5位・谷川昌希投手(25)から決勝の2号3ランを放った。今季初先発した6日のDeNA戦以来の出場で2試合連発。通算224人目から打った本塁打で清原和博(オリックス)、山崎武司(中日)を抜き、歴代単独3位に浮上した。

 たまには、こんな夜があってもいい。39歳。阿部はお立ち台でグイッと胸を張った。「最高です!おっさんパワーでね。何とかできればいいなと頑張った」。今季初登板、36歳の先発・内海の背中を押した。先制2号3ラン。それは3回2死二、三塁で飛び出した。

 「内角球に体が反応した。少し差し込まれた感じだったけど、うまく打てた」。2球目の143キロ直球。鋭い腰の回転から生まれたスイングにはじかれた打球は、低い弾道で右翼最前列に飛び込んだ。相手は初対戦のルーキー・谷川。本塁打を打った投手の数は「224人斬り」となり、単独3位に浮上した。長く第一線で活躍するからこその栄誉。阿部は「それはね、やめた時に計算してよ」といたずらっぽく笑った。

 元気にバットを振り続ける姿を見てほしい人が、ネット裏にいた。掛布雅之氏(63)。阿部の父・東司さん(63)と習志野野球部の同期で、幼少期から憧れ続けた存在だ。掛布氏は昨季限りで阪神2軍監督を退任。阿部はすぐさまメールをし「お疲れさまです。ユニホームいただけませんか?」とお願いした。キャンプ中の2月25日。沖縄を訪れた同氏から実際に着用した背番号31の縦じまのユニホームをプレゼントされた。阿部は大感激して袖を通した。

 掛布氏は言う。「慎之助は“昔のにおい”のする選手。老けてほしくないけど、いい意味で昭和というか、そういうにおいをこれからも感じさせてほしい」。今季、4年目の岡本の台頭で開幕から代打に回ったが、先発した2試合はいずれも4番で2戦連発。通算390本塁打となり、400号までカウントダウンに入った。掛布氏の349本を抜いた際は一緒に食事をしてお祝いしてもらった。次の節目も目前だ。

 「今は試合に出られる喜びをかみ締めながらやっている。(ベテランとして)たくさん勝ってきた自信もある。大事なところで強みを出せればいい」。内海は今季初登板で白星。43歳の上原も1イニングを抑えた。古き良き時代のにおいがする男たちは、3人で計118歳。チームは3カードぶりの勝ち越しで2位に浮上した。ビンテージのような味わいのある、おっさんパワー。こんな夜があるから、野球はたまらない。 (鈴木 勝巳)

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