阪神ドラ1大山、初打席は粘って三振「良い緊張感で入れた」

[ 2017年6月24日 09:10 ]

セ・リーグ   阪神3―13広島 ( 2017年6月23日    マツダ )

5回無死一塁、代打でプロ初出場の大山はファールで粘る
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 結果は空振り三振。だが、簡単にはやられなかった。プロ初打席がいきなり前年の沢村賞左腕。カットボールやチェンジアップを駆使し、ルーキーを圧倒しようとしてきたジョンソンに、阪神・大山は必死で食らいついた。虎のドラフト1位のプロ初打席は、10球も粘った見どころ十分のスイングアウトだった。

 「プロ初打席でしたが、良い緊張感の中で打席に入れました。ただ、結果を残さないと1軍に残れない立場なんで、切り替えてしっかりと明日の準備をしていきます」

 1―5の劣勢で迎えた5回無死一塁。メッセンジャーの代打として出番がやってきた。緊張よりも、むしろ集中力を感じさせる表情で右打席に入る。初球のカットボールは見逃したが、2球目の同じ球をファウル。そこから、ボール球は見極め、際どいコースはカットして、粘りに粘った。最後は10球目の外角低めのチェンジアップにバットが空を切り悔しい結果に。プロ初安打はならず、走者も進められなかったが、大山自身にとっては大きな一歩を刻んだ。

 将来を見据えて1軍に昇格させた首脳陣も結果より内容を重視した。「最後はやっぱりいいボールだったし。あれはジョンソンのベストピッチ。まあ、ファウルで粘れたからね」と金本監督。片岡打撃コーチも「どんどんああやって振っていく姿勢は大事だと思う」と評価した。

 1打席、1試合の結果で判断される立場ではない。それでも、本人は危機感もどん欲さも持っている。いよいよ始まった背番号3の挑戦。次は快音を響かせたい。(山添 晴治)

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2017年6月24日のニュース