“超人”糸井、スタメン復帰で即結果 屈辱的大敗の中に光明

[ 2017年6月24日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神3―13広島 ( 2017年6月23日    マツダ )

8回表無死一塁、糸井は左前打を放つ
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 阪神は23日、リーグ戦再開初戦の広島戦(マツダ)で3―13と大敗。首位・広島とのゲーム差を今季最大「4」に広げられた。今季初の2桁失点と投手陣は踏ん張れなかったが、9日のソフトバンク戦以来9試合ぶりにスタメン出場した糸井嘉男外野手(35)が復帰即のタイムリー&複数安打。帰ってきた頼れる男の存在が、唯一の光明となった。

 屈辱的な大敗の中で糸井の復活が唯一の光だ。9日ソフトバンク戦で左太腿裏を痛めて以来9試合ぶりに先発出場。これまでの鬱憤(うっぷん)を晴らすように、いきなり快音を響かせた。

 0―3の3回2死一、三塁。1ボール2ストライクから外角低めに逃げる変化球に食らいつくと、打球は先発・ジョンソンの足元を襲って中前へ抜けた。6日のオリックス戦以来、出場8試合ぶりの適時打となった。

 8回の第4打席には左前打を放ち、マルチ安打を記録。大敗の後で口を開くことはなかったが、復帰戦での2安打は手応えを得るに十分の結果だ。

 ストレスは相当、たまっていたはずだ。負傷直後から、糸井自身は試合に出る気マンマンだった。14日の試合前には報道陣に対し「万全、100(%)って書いといて!(試合に)出たいと言っても、出してもらえへんから(笑い)」と言うこともあった。ただ、ここで無理をさせて故障が長引いては、元も子もない。首脳陣はあくまでも「大事を取る」ことを最優先させ、交流戦終盤は代打待機に甘んじた。

 交流戦を終え、21日の全体練習では全メニュー終了後に室内練習場でロングティーを敢行するなど、人一倍、振り込んだ。報道陣の問いかけには「まだまだ…」と繰り返し、闘争心を胸の奥にしまった。そして迎えた復帰戦。これまでの気持ちが乗り移ったかのように、バットは走った。

 「2本(安打が)出たのかな。そこはちょっと上がり目があるとしてプラスに、いい風に考えましょう」

 満を持してスタメン起用を決断した金本監督も、胸をなで下ろした。点差だけ見れば完敗だが、打線は2桁11安打を記録するなど悲観する内容ではない中でも、打線の核を担う糸井の完全復活は好材料。鯉の独走を阻止できるかどうかは虎の“超人”にかかっている。(巻木 周平)

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