巨人23年ぶり“オール右打線”空振り 由伸監督の策実らず零敗

[ 2017年6月24日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人0―1中日 ( 2017年6月23日    東京D )

6回2死二、三塁、陽は一邪飛に打ち取られる
Photo By スポニチ

 94年10月以来、23年ぶりに9人の右打者を並べた打線は、不発に終わった。今季7度目の零敗に、巨人・高橋監督は「少ないチャンスで何とか点を取らないと」と、今季最少タイの4安打に封じられた攻撃を嘆いた。

 18日のロッテ戦で阿部が右膝を痛め離脱。主砲を欠く中、今季初めて5番に陽岱鋼(ヨウダイカン)を据えるオーダーを組んだが、バルデスを攻略できなかった。130キロ前後の直球主体に組み立てる左腕に対し、カウントを取りにくる外角球を積極的にスイングしたが、実らず。4打数無安打に終わった村田は「チェンジアップもいいから、なかなか攻略できなかった」と悔やんだ。

 0―1の6回1死一、三塁の好機はマギー、陽岱鋼が凡退。9回も1死一、二塁とチャンスはつくるも、ホームが遠かった。無安打の4番・マギーは「(バルデスは)コントロールが良かった。失投がなかった」と脱帽。

 首位・広島と11・5ゲーム差でリーグ再開初戦を迎えた。同じゲーム差を逆転した96年のメークドラマの再現を狙うチームだったが、連勝は3で止まり5位に転落。先制を許した試合は20連敗。劣勢をはね返す力をつけなければ、首位・広島の背中は遠のくばかりだ。(川島 毅洋)

 ▼前回の巨人のオール右打線 94年10月1日ヤクルト戦(東京ドーム)で先発・石井一久に対して、右打者が9人並んだ。初回に4番・落合、6番・原の適時打で2点を先制。7回は2番手の宮本を攻め、満塁から川相が走者一掃の二塁打、さらに岸川が適時打で続き一挙4点を加点した。投げては槙原が3安打完封。6―0で快勝した。

続きを表示

2017年6月24日のニュース