広島“消えた打球”から打線爆発!今季最多17安打13得点 

[ 2017年6月24日 05:30 ]

セ・リーグ   広島13―3阪神 ( 2017年6月23日    マツダ )

5回2死満塁、菊池は中越えに満塁弾を放つ
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 前代未聞の“珍打”が今季最多17安打13得点を呼んだ。セ・パ両リーグの対戦が24日に再開し、首位・広島は2位・阪神に大勝、ゲーム差を4に広げた。初回、田中広輔内野手(27)が“消える”打球を左越えに放ち(記録は二塁打)、メッセンジャー粉砕の口火を切ると、5回には丸、エルドレッド、菊池の3本塁打で一挙8点。7回1失点のジョンソンが2勝目を挙げた。

 それは開始わずか7分後に起きた。先頭打者の田中が初回、メッセンジャーの初球を強振。背走する左翼・福留がジャンプ転倒し、起き上がると、打球は消えていた。前代未聞の“珍打”にスタンドは騒然。橘高三塁塁審は手を回し、一度は本塁打と判定した。

 「ホームランではないな…と思っていた。でも、あそこまでよく伸びましたよ」

 田中は淡々と振り返る。判定に従って生還したものの、リプレー検証の結果、公認野球規則5・05(a)により二塁打となった。ラバーフェンスにはスパイクで破れた箇所があり、その裂け目に吸い込まれた格好だ。笑える?落ちもあった。

 「松山さんが練習中に穴を開けたらしいですよ。スパイクでフェンスに登った時に」

 田中は冗談めかす。松山が開けた穴かは定かでないが、球団は5回終了時に補修材を貼る応急措置を実施。ともあれ、消える打球はメッセンジャー粉砕の呼び水となった。続く菊池のバント安打で無死一、三塁と好機を拡大すると、丸は先制の左中間二塁打だ。

 5月6日に9点差を逆転された苦い過去がある。3本の犠飛で着実に加点するなど、打線はその後も攻撃の手を緩めなかった。3回に先頭・田中が中前打を放って追加点を演出すると、丸は5回にも2ランを右翼席に運ぶなど3安打猛打賞。緒方監督はご満悦だ。

 「1回から皆が集中して、一発で仕留める攻撃をしてくれた。理想的な攻撃だった」

 追いすがる2位・阪神との首位攻防3連戦の初戦で、力の差を見せつける今季最多17安打13得点の猛攻。同カードの連敗を4で止めると同時に、ゲーム差は4に開いた。田中は胸を張って言った。

 「相手に嫌な印象とダメージを与える勝ち方ができたと思う」

 思い起こせば昨季の交流戦明けも、阪神を相手に本拠地で3連勝を飾り、勢いは加速した。再現へ。強い赤ヘルが独走態勢に入る。(江尾 卓也)

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