中日・辻コーチ 西武監督受諾へ「話を聞いてきました」

[ 2016年9月30日 05:30 ]

28日の巨人戦で試合を見守る中日・辻コーチ

 西武が次期監督候補に挙げる中日・辻発彦作戦兼守備コーチ(57)に29日に就任要請を行ったことが分かった。球団との会談を終えた辻氏は埼玉県内で取材に応じ「話を聞いてきました。有意義な話ができた」と語った。

 辻氏は穏やかな表情で古巣への思いを語った。「こんな話が来るとは思っていなかった。いまだに“辻、イコール西武”と言われる。再建とかおこがましいことは言えないけど、声を掛けていただいて感謝しています」。離れていても、3年連続Bクラスに低迷する西武を気に掛けていた。

 球団は守備の強化を来季の最大のテーマに掲げる。チームの課題について意見を交換したとみられ、名二塁手として黄金期を支えた辻氏は「戦力的にもっと上にいてもおかしくないチーム。いろいろな原因があるのだろうけど、エラーが多く、バントや盗塁も少ない」と問題点を指摘した。

 今後は中日に退団を申し入れ、西武に意思を伝えることになる。「家族と相談する」と即答は避けたが、受諾することは確実。間もなく「西武・辻監督」が「一番愛着のあるチーム」のユニホームに再び袖を通す。 (重光 晋太郎)

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2016年9月30日のニュース