【西東京】昨夏の雪辱だ！八王子学園八王子　９回迷わず清宮と勝負

＜早実・八王子学園八王子＞勝利を喜ぶ八王子ナイン

第９８回全国高校野球選手権西東京大会準々決勝 八王子学園八王子６―４早実

（7月23日 神宮）
　３点リードの９回１死一、三塁。八王子学園八王子の安藤徳明監督が伝令を送る。一発出れば同点の場面で、打者は清宮。マウンドの輪の中で「勝負するか決めろ」という指示を受けたナインは、迷わず結論を出した。

　外野は全員が右寄りにポジションを動く「清宮シフト」を敷いた。２年生右腕の米原は「同じ学年なので、逃げ腰にはなりたくなかった」と内角直球勝負。大飛球の右犠飛で１点を失ったが、最少失点で締めた。指揮官は「打ち損じを待つ感じだった」と苦笑いで選手たちの度胸を称えた。

　打線は５回に集中打で５点を奪って逆転勝ち。昨夏の準々決勝で敗れた早実を、同じ神宮の舞台で撃破した。９年ぶりの４強入りに、川越主将は「昨年負けてから“絶対にリベンジしてやる”と思っていた。次も目の前の試合に集中したい」と、春夏通じて初の甲子園出場を見据えた。（川島　毅洋）