鉄人・衣笠祥雄氏 誠也は「本物だ。山本浩二になれる」

[ 2016年7月24日 10:00 ]

著書「鉄人のひとり言」を発売する衣笠祥雄氏

 広島の元内野手で野球評論家の衣笠祥雄氏(69)が著書「鉄人のひとり言」(青志社)を、25日に発売する。1年かけてプロ野球や大リーグの試合などで気になったことを「ひとり言」として書き残して、まとめた。25年間、優勝から遠ざかっている広島に提言もしている。

 自身は1965~87年の広島在籍中、5回のリーグ優勝を経験している。今季の広島はリーグを独走。衣笠氏は75年の球団初優勝時を振り返り、勝って当然という目で周りに見られて体が萎縮してしまうと指摘。現在のチームが当時と共通するのは「みんな走れること」とし、盗塁数がリーグ断トツを誇るナインに「最後まで貫くことが大事だ」とエールを送った。

 出版を前に本紙の取材に対応。ブレーク中の鈴木誠也(21)について「本物だ。山本浩二になれる」と絶賛。流行語大賞候補の「神ってる」には「緒方孝市監督がその言葉を使った時には“誰から聞いてそんなこと言ってんだ”と思ったけど、本当にそうなってきたね」とコメントした。

 同書では大リーグ・マーリンズのイチロー(42)、ドジャースの前田健太(28)にも触れている。

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