笠原容疑者 証拠隠滅工作…胴元側とのやりとり直後にメール削除

[ 2016年5月2日 05:42 ]

笠原将生容疑者

 プロ野球巨人の野球賭博事件で、賭博開帳図利(とり)ほう助の疑いで逮捕された元選手の笠原将生容疑者(25)が、客の松本竜也(23)、高木京介(26)両元選手の賭け内容を携帯電話のメールで胴元側に伝え、やりとりを終えた直後に削除していたことが1日、捜査関係者への取材で分かった。

 警視庁組織犯罪対策4課は同日、同容疑で笠原容疑者を、賭博開帳図利容疑で元飲食店経営斉藤聡容疑者(38)をそれぞれ送検。笠原容疑者が、斉藤容疑者の賭博を手助けしていた当時から違法性を認識、証拠を隠滅していたとみて調べている。

 捜査関係者によると、笠原容疑者は賭けのレートに当たるハンデを斉藤容疑者からメールで受け、松本、高木両元選手にメールや口頭で伝達。両元選手は賭けるチームや金額を返信するなどして応じていたという。笠原容疑者は、その内容を斉藤容疑者にメールで連絡。こうしたやりとりを終えた直後に、ハンデを伝える斉藤容疑者からのメールや、松本、高木両元選手の賭け内容が記載されたメールなどを削除していた。

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