虎盤石の「ひげリレー」ドリス初勝利からマテオきっちり3人締め

[ 2016年5月2日 06:37 ]

阪神のマテオ(左)とドリス

セ・リーグ 阪神7-6DeNA

(5月1日 甲子園)
 自慢のヒゲを蓄えた「バルブセ(ひげの男たち)」が大逆転劇を締めくくった。まずはドリスが6―6の8回に3番手で登板。宝刀フォークで4番ロペスを空振り三振。5番倉本は遊ゴロ、四球を挟んで2死一塁で迎えた桑原を154キロ直球でニゴロに仕留めた。1回を無安打に抑え、直後に打線が勝ち越して、来日初勝利を挙げた。

 「ムチョ(スペイン語で『とても』の意)イイネ! 勝ちパターンを任されているので、毎回、勝つ気持ちで投げているよ。大事な場面だったから絶対に抑えてやろうと思っていた」

 異国でつかんだ初勝利は格別の味だ。昇格を目指していた先月、約1万3000キロ離れた母国・ドミニカ共和国を思い、こぼした言葉がある。「ドミニカの実家にはオレが小さい時に植えた大好きなアボカドの木があるんだ。食べたいけど送ってもらうのは難しいかな…。家族や可愛がっている犬にも会いたいよ。でも日本に来たんだから、日本で野球をやるだけだ」。陽気なドミニカンが見せた決意だった。

 後輩の初勝利を消すわけにはいかない。守護神マテオも腕を振った。ドリスの後を受けて9回に登板し、きっちり3人で料理。リーグ最多に並ぶ7セーブ目を挙げた。マテオにとっても頼れる後輩。言葉が通じる同郷の存在は間違いなくプラスで、先月19日のドリス昇格後、マテオはこれで5試合に登板し6イニング無失点と相乗効果を生んでいる。

 ドリスのものと思われた記念球はマテオがグラブとともに大事に抱えていた。「ドリスの? ノー、ノー。これはオレが抑えてセーブを付けたボールだから、オレのだよ。ドリスは自分が抑えた時にもらったらいいんじゃないか」とニヤリ。その対応にドリスも大笑いで応えた。信頼を寄せ合う間柄だからこその掛け合い。相性抜群の「ひげコンビ」が頼もしい。(湯澤 涼)

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