木田画伯 プロ初先発初勝利の思い出 藤田監督のおかげ

[ 2016年5月2日 12:30 ]

藤田元司さんとの思い出を振り返った木田画伯

 日本ハム・木田優夫GM補佐(47)による今回の「木田画伯の球界絵日記」は、ゴールデンウイークについて。子供の頃から野球一筋。長期休暇など無縁の生活を送ってきましたが、そんな中でも忘れられない記憶が残っています。厳しくも優しかった恩師の姿も思い出していました。

 29日から世の中はゴールデンウイークに突入します。ただ、ゴールデンウイークといっても、プロ野球選手は多くのお客さんに来ていただけるということは意識しますが、普段通り毎日試合をしているだけです。

 なので、今回担当記者から「ゴールデンウイークの思い出を書いてください」と言われ、なかなかなかったのですが、よくよく考えてみると、僕のプロ入り初勝利がゴールデンウイーク中の4月29日。つまり27年前のきょうだったんです。

 入団から2年間、勝利どころか1軍登録すらなく、周りから「ジャイアンツのドラフト1位で2年間、1軍に来なかったやつは久しぶりだぞ」とよく言われていたのですが1989年、ジャイアンツの監督に復帰された藤田元司さんに開幕1軍に入れてもらいました。そしてその日、登板予定だった桑田さんがケガをしてしまい、急きょ、代役に指名されて初先発で初勝利を初完投で挙げることができました。

 この年、藤田監督は僕を含めてそれまで1軍で実績のなかった選手をどんどん起用し、ジャイアンツを日本一に導いたのですが、僕にとっても初めて1軍で起用してくれた恩人でもあります。その後、僕は打たれることが多く、「瞬間湯沸かし器」と呼ばれた藤田監督に何回も試合中のマウンドで怒鳴られ、怒られたことが新聞の1面になったこともあります。

 投手として迷惑ばかり懸けたまま、92年に退任されてしまったのですが、それから5年くらい後にあるイベントでお会いしたときに、藤田さんから「いい投手になったな」と言われたことが僕の野球人生で一番うれしかったことの一つです。ちゃんとお礼を言う前に亡くなられてしまいましたが、本当に感謝しています。(日本ハムGM補佐)

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