マエケン リーグトップタイ12勝目!好守備の菊池に感謝の抱擁

[ 2015年9月9日 05:30 ]

<広・中>7回、2死満塁、代打・和田の二塁ゴロを好捕した菊池(左)と抱擁を交わす前田健

セ・リーグ 広島5―0中日

(9月8日 マツダ)
 エースの底力だ。広島・前田健太投手(27)が8日、中日戦(マツダ)で7回を4安打零封の好投。自身の連勝を4に伸ばし、リーグトップに並ぶ12勝目を挙げた。打線は初回にエルドレッドが14号先制2ラン。その後も機動力を駆使して加点し、天敵・八木に黒星を付けた。5―0で快勝し、3位・巨人に3差とした赤ヘル。この勢いで連勝街道を突っ走りたい。

 ベンチに引き揚げ、思わず菊池を抱き締めた。4―0の7回2死満塁で生まれたビッグプレー。気迫を込めて投じた111球が実り、相手スコアボードに7個目の「0」を刻んだ前田健は、バックの好守に感謝した。

 「無失点で終われたのは投手として嬉しい。抜けていれば展開が変わった。助かりました」

 3試合連続の中5日で7回を4安打零封。「変に力みなく投げられた」と言う通り、最速149キロの直球、宝刀スライダーやチェンジアップを制球よく低めに集め、内野ゴロの山を築いた。その数13個。貫禄だった。

 4回、先頭・荒木の投手強襲が初被安打。6回には1死から大島に左中間二塁打を許したが、動じることなく荒木、ルナを内野ゴロに仕留めてみせる。この時点で球数88球。「最後(7回)は球数が思ったより多くなってしまった」。省エネの予定が狂い苦笑した。

 昨季の悔しさを忘れてはいない。V争いの渦中で力を発揮できず、2勝5敗、防御率3・25に終わった後半戦。ふと漏らした言葉がある。「相手も間隔を詰めて好投手をぶつけてくる。後半戦の方が1勝の重み、難しさがある」。本音だった。

 8月8日の巨人戦(東京ドーム)から白星を重ね、今季後半戦はこれで4勝2敗。メジャー4球団のスカウト陣がスタンド観戦する中、リーグトップに並ぶ12勝を挙げ、防御率2・08とした前田健を、指揮官は「エースらしい投球でゼロを並べてくれた」と絶賛した。

 先頭打者の3回には、左翼2階席への着弾が惜しくもファウルとなり、「いやー悔しい。久々にホームランを打ちたかった」と笑った右腕。中4日で予定される13日、阪神戦(甲子園)に向けては「体とコーチに相談します」と慎重に語った。

 それでも気持ちは前向きだ。首位・阪神を5差で追い、クライマックスシリーズ進出圏内の3位・巨人とは3差。状況は厳しいが、右腕は言い切る。「去年は勝てなかったけど、苦しい後半戦に勝っていくことが大事。プロである以上はあきらめない」。最多勝、防御率の2冠を視野に入れ、エースがギアを上げる。 (江尾 卓也)

続きを表示

「第91回(2019年)選抜高等学校野球大会」特集記事

「稲村亜美」特集記事

2015年9月9日のニュース