巨人・田口「甘くなった」1球に泣く…甲子園決めた母校にエール勝贈れず

[ 2015年7月27日 07:48 ]

<広・巨>6回2死一塁、広島・梵(手前)に左越え2ランを浴びた巨人先発・田口

セ・リーグ 巨人0-5広島

(7月26日 マツダ)
 打球の行方を、しばらく見つめていた。巨人の19歳左腕・田口は一球の怖さをあらためて痛感させられた。

 0―0で迎えた6回。グスマン、新井を2者連続三振に仕留めたが、シアーホルツに四球を与える。続く梵に対し、2ボール1ストライクから、今季2盗塁のシアーホルツがスタートを切った。「走ったのが見えて(投球が)甘くなってしまった」。真ん中高めに入った直球を梵は逃さず、左中間席への先制2ランに。これが決勝点となった。

 地元・広島でプロ2度目の登板。試合前練習の直前に、母校・広島新庄が夏の甲子園初出場を決めた。テレビで見届けた左腕は「僕たちはできませんでしたが、迫田監督を甲子園に連れて行ってくれたことが本当にうれしい」。2年前、瀬戸内との決勝戦で19奪三振も0―0の延長15回引き分け。再試合は0―1で敗れた。伝説の死闘を演じた田口は、後輩たちに背中を押されてマウンドに上がったが、6回2失点で3敗目。チームの連勝も2で止まり、再び借金1で3位に転落した。

 原監督は「(ジョンソンと)互角に投げ合っていたし、よかったと思います」とねぎらったが、1軍で6回以上投げたのがプロ初登板の4月11日ヤクルト戦(東京ドーム)の1度だけ。田口は「あの展開なら7、8回までいけたと思う」と唇をかんだ。主将の坂本からは「外国人とはいえランナーを警戒しながら投げないといけない」とアドバイスも受けた。

 母校の快挙を喜びつつも、感慨に浸る暇はない。「刺激は受けましたけど、(自分は自分で)頑張らなきゃと思う。やるべきことをやらないと(2軍に)落とされる」。戦うステージは違えど、2年前と同じように、悔しさを次への糧とする。 (大林 幹雄)

 ▽田口の3年夏の広島大会決勝 13年7月28日に瀬戸内と対戦し、広島新庄のエースとして相手右腕の山岡(現東京ガス)と投げ合い、0―0の延長15回引き分け再試合。213球を投げて、13安打されながらも19奪三振。1日挟んで30日の試合は、7回まで無失点も8回に失点。0―1で敗れて甲子園切符を逃した。田口は「上で騒がれるように頑張りたい」とプロ志望を表明した。

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