東邦8強進出!“バンビ2世”藤嶋 成長の11奪三振1失点完投

[ 2015年7月27日 05:30 ]

第97回全国高校野球選手権京都大会5回戦 東邦6-1享栄

(7月26日 豊橋市民)
 昨夏に1年生エースとして甲子園を沸かせた東邦の“バンビ2世”藤嶋が成長した姿を見せた。得意の速球に頼らず変化球を操り11奪三振1失点完投。8強進出の立役者になった。

 「真っすぐを狙っているのは分かっていた。変化球でストライクが取れると自分が有利になる」

 136球を投げきっても涼しい顔の裏には“冬の蓄え”を実感しているからだ。2球続けて変化球でストライクを投げ、見せ球1球、最後は再び変化球をストライクゾーンに投げ込む“4球1セット”のトレーニングを導入。「求める制球力はまだない」と指揮官はあえて厳しい言葉を投げかけたが、変化球に磨きが掛かり、要所でスプリットが威力を発揮した。

 昨夏の甲子園は直球で押す剛の投球中心だったが、今年は剛をより生かすために柔の投球を取り入れた。「甲子園は本当に楽しい場所」。“ニューバンビ”が聖地に戻るまで残り3勝だ。

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2015年7月27日のニュース