ヤクルト4年ぶり7連勝!川端&山田 後半戦2人で打率5割超

[ 2015年7月27日 06:10 ]

<ヤ・中>初回無死一、三塁、山田(右)は3試合連続となる中越え3ランを放ち川端に迎えられる

セ・リーグ ヤクルト8-7中日

(7月26日 神宮)
 ツバメの進撃が止まらない!首位・ヤクルトは26日、中日に競り勝ち、11年以来4年ぶりの7連勝で貯金を3とした。3番・山田哲人内野手(23)が、初回に本塁打リーグトップを独走する3戦連発の23号先制3ランを放てば、打率トップの2番・川端慎吾内野手(27)は3回に2戦連発の決勝5号ソロ。後半戦2人で打率・519と絶好調の最強2、3番コンビが相乗効果で快進撃を引っ張る。

 3夜連続で神宮の空に舞い上がった打球は、そのままバックスクリーン左に吸い込まれた。初回無死一、三塁。山田の見事な先制パンチだった。

 「ちょっと詰まったけど、しっかり押し込んで打てました。結果が出ているし、調子はいいのかなと思います」

 今季初の3戦連発で、リーグトップを走る本塁打は23号。同3位の打点も60に到達した。3回の第2打席は左前打で、前日から5打席連続安打。畠山の右中間二塁打で激走し、際どいタイミングながらホームを陥れる好走塁も見せた。

 この日神宮球場では昼に高校野球西東京大会の決勝が行われた。早出練習前にクラブハウスでテレビ観戦し「1年生で3番を打つんだから凄いよね。体が仕上がっている。あんなにたくさんのお客さんの前で打てるんだもんね」と感心したのが、優勝した早実の3番を担う清宮だった。神宮を本拠とするツバメの最強3番打者も、活躍しないわけにはいかなかった。

 最強2番も負けていない。3―3と追いつかれた直後の3回無死、川端が2戦連発となる勝ち越しの5号ソロを右翼席へ突き刺した。完璧な当たりに「気持ちよかったです。練習でもあんな飛ばない」と照れ笑いだ。

 後半戦は4番・畠山の復帰に伴い、代役を務めていた山田が本来の1番ではなく3番に、川端は3番から2番に上がった。「山田にチャンスで回せば何とかしてくれる」。つなぎの意識が好結果を生む。打率・336、124安打はいずれもリーグトップ。それでもシーズン最後に失速した11年を知る川端は「僕もここぞのときに調子を落として貢献できなかった。今年は借りを返したい」と気を抜くことはない。

 23日のオフに山田と川端は都内で夕食をともにした。体調を崩しやすい暑い夏場だが、ステーキを食べて栄養十分。ヒレ、サーロイン、イチボなどあらゆる部位を平らげた。「肉食男子」の勢いそのままに、3連戦で暴れ回った。イケメンコンビ「ヤマバタ」に引っ張られ、4年ぶりの7連勝。大混戦の中で、ツバメ軍団が首位固めに入った。 (町田 利衣)

 ▼ヤクルト・真中監督(7連勝に)苦しい展開だったが、投手も野手も最後まで集中して、チームの力を感じる。

 ▼ヤクルト・杉村打撃コーチ(2番・川端、3番・山田について)バントのない超攻撃型オーダーだから大量点にもなるし、相手投手も嫌だろう。

 ▼ヤクルト・大引(プロ9年目で自己最長の12試合連続安打。8回1死二塁からの適時二塁打に)雄平がバントをしてくれたのでいつもより気合が入った。

 ≪球団最多は86年7連勝≫ヤクルトが中日を下し7連勝。チーム7連勝以上は11年9月6日横浜戦から15日広島戦まで9連勝して以来4年ぶり。後半戦は開幕から6連勝となったが、球団最多の86年7連勝にあと1勝と迫った。また、ヤクルトの今季神宮での1点差試合は12勝2敗。4月8日中日戦(○2―1)から10連勝中だ。

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