ダイカン逆転2号3ラン!帰ってきた“絶好調男”が逆転V切り札

[ 2015年7月27日 05:30 ]

<西・日>5回1死一、二塁、逆転の右越え3ランを放つ陽岱鋼

パ・リーグ 日本ハム8-3西武

(7月26日 西武D)
 ダイヤモンドを一周すると、日本ハム・陽岱鋼(ヨウ・ダイカン)は「泣きマネ」をして喜んだ。暑い夏に、誰よりも熱く、陽気な男が完全復活を示す一発を叩き込んだ。1点を追いかける5回だ。1死一、二塁で2ボールから3球目、牧田の126キロシュートを右翼席へ運んだ。

 「打撃有利のカウントになっていたので、速い球だけを狙っていた。逆方向へ打てると、自分の調子も上がってくる。久々だったので、本当にうれしい」

 開幕カードだった3月29日の楽天戦(札幌ドーム)以来119日ぶりの一発が、逆転の2号3ラン。笑顔も自然とこぼれた。昨季25本塁打をマークするなど、パワーとスピードを兼ね備えたスラッガーだが、今季は開幕直後に右太腿裏を痛め、5月には左手親指付近を骨折した。

 ここまで本塁打はわずか1本。「2カ月も休んでチームに迷惑をかけていた」と、3日の楽天戦(東京ドーム)で1軍復帰したが、最初は自分のタイミングでスイングできなかった。それでも強引に引っ張らず、中堅方向を意識したことで調子を取り戻した。「練習でできないことは試合でもできない」と、これで11日の西武戦(札幌ドーム)から10試合連続安打。試合前にはベンチに座る栗山監督に「今、僕、絶好調ですよ」とムードメーカーらしく、軽口を叩く余裕も生まれてきた。

 これで球宴後は3連敗後に3連勝。対西武は11年以来の7連勝となった。首位・ソフトバンクとのゲーム差も5に縮まった。「ダイ(陽岱鋼)と翔(中田)がチームを引っ張らなくてはいけない。まだ上は遠いが、くっついていけばチャンスはある」と栗山監督。まだ、逆転の可能性は十分にある。 (横市 勇)

 ▼日本ハム・レアード(4回2死二塁で左越え18号2ラン)打ったのはスライダー。(二ゴロだった)1打席目は少し高めに手を出してしまったので、2打席目は低めを意識した。

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