早実0―5から大逆転切符!清宮も感涙「もらい泣きしちゃいました」

[ 2015年7月27日 05:30 ]

<東海大菅生・早実>甲子園出場を決めた瞬間、ナインと喜びを爆発させる早実・清宮

第97回全国高校野球選手権西東京大会決勝 早実8-6東海大菅生

(7月26日 神宮)
 「和製ベーブ・ルース」が甲子園に乗り込む。第97回全国高校野球選手権大会(8月6日から15日間、甲子園)の西東京大会決勝が26日に行われ、早実が東海大菅生を8―6で下し5年ぶり29度目の甲子園出場を決めた。0―5の8回に打者14人攻撃で8点を奪う大逆転。「3番・一塁」の清宮幸太郎内野手は7点目の適時打を放った。6試合で20打数10安打10打点の成績を残した怪物1年生は、聖地で大暴れすることを誓った。

 夏に懸けてきた先輩たちの顔を見たら、もうダメだった。勝利の校歌を歌いながら、清宮の目は真っ赤になった。「勝っても負けても泣かないつもりだったけど、もらい泣きしちゃいました」。16歳の涙腺は、少年のままだった。

 7回を終えて0―5。敗色濃厚の8回にドラマが待っていた。1、2番の連打でチャンスをつくり、清宮が打席に立った。5球目を引っかけて二ゴロ。全力疾走で併殺は免れた。しぼみかけた反撃ムードの中、先輩たちが意地を見せる。5番・金子の中前打で1点を返すと球場の雰囲気が変わった。富田の適時打、今井の遊ゴロ、代打・佐藤の適時打で1点ずつを挙げて4―5。なおも一、三塁から3連続四球でついに試合をひっくり返した。

 「絶対に回ってくると思っていた」という清宮に、この回2度目の打席が回る。1ボールから甘く入ったスライダーを右前に運び「よく分からないけど、打てる気がした」。打席に入る前に力強くスイングするルーティンを忘れるほど、集中力は高まっていた。6試合連続安打となる一打で追加点を叩き出し、一挙8得点の猛攻に加わった。

 小4で野球を始めた頃、ラグビートップリーグのヤマハ発動機の監督を務める父・克幸氏に言われた。「1番じゃなきゃ、やらせないぞ」。東京北砂リトルでは12年夏に世界一、調布リトルシニアでは昨夏に日本一。決勝の舞台では、常に「1番」を意識してきた。だから、諦めるわけにはいかなかった。「この試合に人生が懸かっていた。(甲子園に)出ると出ないとでは大違い」と胸をなで下ろした。

 6試合で20打数10安打10打点をマークしたが「100%発揮できていない」ときっぱり。本塁打は今夏はまだなく「取っておくと言ったら変ですけど打てるなら打ちたい。甲子園では暴れてきたい」と意欲を見せた。早実OBで憧れのソフトバンク・王貞治球団会長が開幕戦で始球式に登場する甲子園へ。「王さんと同じフィールドに立てるのは光栄」と喜んだ。

 入学してからわずか4カ月での夢舞台。和製ベーブ・ルースは言った。「持ってる?いやいや、先輩の皆さんは凄く練習している。運ではなく、実力で勝ったと思います」。先輩たちと勝ち取った「1番」に、誇らしげに胸を張った。(川島 毅洋)

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