純平投げずして県岐阜商敗退…ドラ1候補ケガに泣いた

[ 2015年7月25日 05:30 ]

<斐太・県岐阜商>斐太に敗れ応援団を前に目頭を押さえる県岐阜商・高橋(中央)

第97回全国高校野球選手権岐阜大会準決勝 県岐阜商3―4斐太

(7月24日 長良川)
 高校野球の地方大会は24日、33大会で94試合があり、岐阜大会では、県岐阜商が斐太(ひだ)に敗戦。左太もも裏を痛める今秋ドラフト1位候補・高橋純平投手(3年)は登板がなかった。

 県岐阜商のエース高橋はベンチから敗戦を見届けた。左太腿裏肉離れの影響で、登板することなく岐阜大会の準決勝で斐太に敗退。「主将として、エースとしてプレーでチームを引っ張れなかった」。目に涙をためながら唇をかんだ。

 今秋ドラフト1位候補の152キロ右腕。準々決勝では救援で初登板したが、最速は144キロ止まりで決して本来の姿ではなかった。「マウンドに上がるのは調子のいい選手」と投げたい気持ちを押し殺し、声を掛け続けた。劣勢になると「現時点のベストを尽くすつもりだった」とたまらずブルペンへ。その気概は届かなかった。

 試合終了後、泣き崩れるチームメートの肩を抱き、慰めた背番号1。「負けはしたが、みんな全力でやってくれた。胸を張って帰ります」。投球回数は1回2/3、投じた球数はわずか24。あまりにも短すぎる最後の夏だった。

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2015年7月25日のニュース