マー君 ダル超え日本人最速33戦目20勝 メジャー全体でも3位タイ

[ 2015年7月25日 05:30 ]

<ヤンキース・オリオールズ>6回、強烈なピッチャー返しに俊敏な反応を見せる田中(AP)

ア・リーグ ヤンキース9―3オリオールズ

(7月23日 ニューヨーク)
 ヤンキース・田中将大投手(26)が23日(日本時間24日)のオリオールズ戦に先発し、7回2/3を5安打3失点で自身3連勝となる7勝目(3敗)を挙げた。メジャー通算20勝に33試合で到達し、レンジャーズ・ダルビッシュの34試合を上回り日本投手最速。メジャー全体でも3位タイのスピード到達になった。試合の中でテンポアップした投球が手伝い、ストライク率は76・2%でメジャー自己最高の数字を記録した。

 確かな手応えと、悔しさと。相反する2つの感情は、田中の場合は後者が勝った。7回まで3安打1失点と、2回のソロ被弾を除けばほぼ完璧な投球。だが、完投も見え始めた8回1死から2本のソロ本塁打を浴びて交代を告げられた。万雷の拍手とは対照的に、伏し目がちなままベンチに静かに消えていった。

 「本当にいい投球ができていたと思いますが。最後の2本のホームランで台無しにしてしまったなという感じです」

 1試合3被弾は自己ワーストタイで、今季3度目。今季15被弾は、昨季の総数に並んだ。最後の2発は、いずれも速球系が甘く入ったもの。「しっかり集中した中で投げたけど、技術不足でしかない」。猛省したが、大差の中でのソロ本塁打。大勢に影響せず節目のメジャー20勝に日本投手最速の33試合で到達した。これにも「なんもないっすよ。本当に。もちろん一つでも多く積み重ねられればいいけど」と向上心の塊は繰り返した。

 白星ペースもだが、この日は投球テンポも速かった。4番から圧巻の3者三振に斬った7回。この日を象徴するように、捕手の返球を受け取ってから投球動作に移るまで、平均12・03秒。18秒を切れば速いと言われ、田中の通算平均は25・2秒だが、大きく上回った。「きょうはどんどんいこうと思っていた。自然とリズムが良くなった」。101球中77球がストライクで、ストライク率はメジャー自己最高の76・2%にも達した。制球とテンポの相乗効果を問われ「そこは、そう言ってもいいかもしれない」。正妻マキャンが休養日のため初めて先発マスクを外れ、2番手捕手マーフィーとは実戦2度目のバッテリーだったが、首を振ることも少なかった。

 チームを4連勝に導き、2位ブルージェイズとは5・5ゲーム差と独走態勢を固めつつある。「手応えは感じていますが結果がね。皆さんの期待には応えられていない」。厳しい表情の先に、さらなる前進を誓った。(後藤 茂樹)

 ▼ヤ軍マーフィー 素晴らしい投球だった。ブルペンから凄くいい出来だったし、ストライク先行でどんどん積極的にいけた。

 ≪指揮官も絶賛≫ヤ軍のジョー・ジラルディ監督は田中について「スプリットはもちろんだが、スライダーが特に良かった」と笑顔で評価。3被弾には「見たいものではないが、ソロなら痛手にはならないから」とした。田中はオ軍戦3試合目で初白星で、これで同じア・リーグ東地区の全球団からの白星となった。ライバルに同一カード3連勝を飾り、指揮官は「大きいシリーズだったし前進できた。ただまだ先は長い」と話した。

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