沈黙の虎…大隣打ち崩せず連勝4でストップ、貯金0から再出発

[ 2015年6月10日 07:21 ]

<ソ・神>7回1死一塁、大隣(28)の前に一ゴロ併殺に倒れて肩を落とす福留(左)

交流戦 阪神0―5ソフトバンク

(6月9日 ヤフオクドーム)
 全然アカンやん…。阪神は9日のソフトバンク戦に0―5で敗れた。昨年の日本シリーズの雪辱を果たすはずが、返り討ち。打線は大隣に散発4安打に抑えられ、投手陣は毎回の15被安打と「走攻守」すべてで力負けだった。連勝は4でストップして勝率5割へ逆戻り。文字通りゼロからの再出発となった。

 3時間31分の試合時間で、9割方は阪神の守備だった…は言いすぎだろうか。実際の投球数は大隣が115球に対し、阪神の4投手が計210球。ただ、そう思いたくなるほど敵地で何もできなかった。日本シリーズのリベンジという言葉もむなしい文字通りの完敗。和田監督も素直に負けを認めざるを得なかった。

 「防戦一方のゲームになってしまった。岩田も細心の注意を払ってたけど、大胆さがなかった」

 今季ワーストタイの4回1/3で被安打10。4点に収まったのが不思議なほど、打ちのめされた。リリーフした鶴、横山、松田も踏ん張りきれず、毎回の被安打15。これでは野手陣も腰を据えて、さあ反撃…となるのは難しいだろう。

 「リズム的なものは確かにあったと思うけど、全く絞れてなかった。凄い球がないから、それが相手の術中だけど、その分どの球種も打てそうというか踏ん切りがついていなかった」

 打つ方でも、全く見せ場をつくれなかった。昨年の頂上決戦でも7回零封を喫した大隣に対し、わずか4安打。二塁を踏んだのも3回の1度きりで、無抵抗のまま凡打を繰り返した。マートン、ゴメス、福留の主軸トリオも9打数1安打で2併殺打。これでは得点を望めるはずもない。

 「どうしても近い方に投げてしまう。難しいところではあるけど、そういうところもかいくぐらないと。反省点です」

 守りでも状況判断が微妙に狂った。5回1死満塁で今宮の中前への打球はライナー性。ワンバウンドで江越が捕球したのを見て、三塁走者・李大浩(イデホ)が本塁突入した。本塁へ送球すれば間に合ったはずが、二塁へ転送しセーフ。4点目を与えた。初回2死一、三塁で李大浩の痛打を二塁・上本が好捕したまでは良かったが、二塁へトスしてセーフ。ここでも一塁へ送球していれば、打者走者の李大浩をアウトにできるタイミングではあった。

 とはいえ、突き詰めれば初回は一塁走者・柳田の走力で二塁を奪ったという見方もできる。その柳田は8回、これまた激走を見せ右翼手・福留の前に落ちるライナーで二塁を陥れた。「走攻守」すべてにおいて力の差を見せつけられての連勝ストップ。5割逆戻りと散々な一日だったが、救いは後には引きずらないような完敗だったと思いたい。  

 ▼阪神関川打撃コーチ (完封負けを喫した打線について)大隣の変化球も直球も良かったけど、130キロ台のストレートが前に返ってこないようじゃ…。コントロールやキレも良かったんだろうけど。打者の調子うんぬんではなくて、真っすぐを打てないようじゃ仕方ないよね。

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