デーブ監督に軍配!中畑監督との初師弟対決は12回サヨナラ決着

[ 2015年6月10日 05:30 ]

<楽・D>生還したペーニャに大久保監督(右)と松井裕(左)も大喜び

交流戦 楽天3―2DeNA

(6月9日 楽天コボスタ宮城)
 打った瞬間に確信していた。楽天・ペーニャは丸太のような右腕を突き上げ、その後、味方ベンチに向かって分厚い胸板を何度も叩き、誇らしげに吠えた。12回1死無走者。守護神・山崎康が投じた3ボール1ストライクからのツーシームを左中間席中段へ突き刺した。

 「捨てるものは捨て、狙い球をベースの上で叩くことだけに集中した。スライダーはないと思った。最高の気分。ここ(お立ち台)に立つのは初めてだが、いい景色だよ」。山崎康とは初対戦。平石打撃コーチから持ち球、カウント球の傾向を聞いた。集中力を研ぎ澄ませ、仕留めた。5月19日の日本ハム戦(コボスタ宮城)以来の3号は、来日4年目で初のサヨナラアーチとなった。

 1メートル91、118キロ。ヒゲをたくえわえた風貌とは裏腹に、心は繊細で思いやりに満ちている。5月上旬。開幕から4番を打ちながら、打撃不振で4番から外される際、大久保監督に「いいアイデアだ。俺は大丈夫だ」と言った。「チームが勝つためにやる。それがすべてだ」。目上の人がエレベーター待ちで並ぶと、必ず先に譲る。そして「試合に出ないと感覚が鈍る。球速は速めに設定した」と全体練習前に室内練習場でマシン打撃を30分近く打つルーティンを入れた。その努力は、劇弾へとつながった。

 大久保監督は興奮から声が震えていた。「ペーニャに打たせてやりたかった。あの一発は相手に本当の脅威。これで復活してくれれば」。人生の師と慕う敵将・中畑監督の前で4時間37分の死闘を制した。前夜に中畑監督と会食し、野球談議に花を咲かせたが、全員の力で初戦を制した。

 「我々は挑戦者。あしたもみんなで挑戦して、いい試合をしたい」と指揮官はかすれた声で言った。目指す野球で、4位タイに浮上した。

 ▼楽天・福山(5番手で12回に登板。1回無失点で今季2勝目)何とか無失点で粘れた。みんなでつないだ勝利です。

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