岩田、痛恨被弾で5回途中4失点KO…通算50勝またお預け

[ 2015年6月10日 05:30 ]

<ソ・神>5回1死一、二塁、吉村に右前打を浴び降板する岩田(左から2人目)

交流戦 阪神0―5ソフトバンク

(6月9日 ヤフオクドーム)
 痛恨の被弾となってしまった。阪神先発の岩田が顔をしかめたのは1点ビハインドの3回だ。先頭の内川に中前打、続く李大浩(イデホ)は空振り三振に仕留めたものの、松田にフルカウントから投じたスライダーを完ぺきにとらえられた。左翼スタンド中段に飛び込む中押しの2ラン。松田のプロ通算1000本安打の引き立て役に回ってしまった。

 「粘れなかった自分が悪い。やっぱり抑えないといけなかった」

 粘りが信条の左腕が要所で踏ん張れなかった。初回1死から川島、柳田に連打されて1死一、三塁。内川をフォークで空振り三振に斬って、2死までこぎつけながら、李大浩のセンターへ抜けそうな当たりをダイビングキャッチした上本が二塁フォースアウトを狙ったが、セーフとなり先制点を献上した。

 昨年の日本シリーズ第4戦で7回2失点と好投して以来となる福岡のマウンドで、もがき苦しんだ。

 「思ったよりも低めのボールへのバッターの反応が少なくカウントを不利にしてしまった」と振り返ったように、いつもは勝負球となる低めへのスライダー、フォークをソフトバンク打線に見極められ、打ち取るのに球数を要してしまった。

 「相手にそういう(狙い球を絞る)作戦をされても、抑えるのが僕らの仕事なので」

 毎回走者を背負い、球数も4回で100球を超えた。5回に1死から四球と連打で満塁とされたところでついに降板。先発陣では随一の安定感を誇っていた背番号21のまさかのKO。王手をかけていたプロ通算50勝目もまたもお預けとなった。

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