ハム有原、G斬り3勝!「2安打に抑えられて自信になった」

[ 2015年6月10日 05:53 ]

<日・巨>力投する日ハム先発の有原

交流戦 日本ハム3―2巨人

(6月9日 札幌ドーム)
 有原、巨人を倒して3勝目だ。日本ハムのドラフト1位ルーキー有原航平投手(22)が9日、交流戦の巨人戦(札幌ドーム)に先発し、7回途中まで1失点と好投。4回まで打者12人をパーフェクト、6回までわずか1安打と力で巨人打線を抑え込んだ。日本ハムの新人投手の巨人戦初登板初勝利は史上4人目。期待のルーキーが、その底力を見せつけた。

 リラックスして体の力を抜く。目の前には巨人の打者がいる。それでも有原は、自分が何をすべきか分かっていた。最初が肝心。高ぶる感情を抑え、燃える気持ちを全てボールに伝えた。

 「前回は力み過ぎた。少しリラックスしながら、強い球を投げることを意識した」。ゆったりとした力感のない投球フォームから投げ込む球には切れがあった。立ち上がりに立岡、片岡をいずれも二ゴロに打ち取り、3番・亀井にはこの日の最速の152キロを連発。直球で押し込むと、最後はカットボールで空振り三振に仕留めた。この回の15球が全てだった。

 過去登板した3試合で初回に失点するなど、明らかに立ち上がりが課題だった。「全体的に真っすぐでファウルを取れた。常々、立ち上がりと言われてきた中でいけた(抑えた)ことが良かった」。リリースの瞬間だけに力を込めることで、無駄な力が抜け、制球が安定。直球だけでなくスライダー、ツーシームもコースに決め、セ・リーグ3連覇中の巨人を相手に序盤から圧倒した。2点リードの5回2死。67球目で、長野に中前打を許して完全投球は途切れたが、気持ちを切らさず後続を断った。6回2/3を2安打1失点。チームの連敗を2で止めた今季3勝目は立派だった。

 早大時代から大事にするルーティンがプロでも自身を支えている。マウンドへ上がって投球練習する直前。3、4歩後ろへ下がり、ゆったりとした投球フォームで山なりのボールで捕手へ向かって1球投じる。早大4年春にコーチからの助言で作ったルーティンは「投球フォームうんぬんではない。“さあ、やるぞ”という気持ちにするためにやっている」。一流は気持ちを自らコントロールできる。プロ4度目の登板で肩の力も抜け、集中力が増していた。

 栗山監督は「きょうはどうしても勝たせたかった。若い投手は勝ち星が自信になる」と称え、有原も「1点取られたけど、2安打に抑えられたことは自信になった」と言った。日本ハムのルーキー巨人戦初登板初勝利が史上4人目なら、13年6月5日から続く巨人戦の連敗も6でストップ。球界の盟主を抑え込んだのは、黄金ルーキーの高い対応能力だった。

 ≪交流戦で新人9人目≫ ルーキーの有原(日)が6回2/3を1失点で勝利投手。交流戦で新人が巨人戦初登板勝利を挙げるのは、昨年石川(ロ)以来9人目。日本ハムでは06年八木、08年多田野、10年増井に次ぎ4人目で、チーム別ではロッテ、楽天の各2人を上回り最も多い。

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