阪神 センバツ満弾連発、敦賀気比・松本をドラフトへ徹底マーク

[ 2015年4月7日 06:55 ]

センバツの2打席連続の満塁本塁打で一気に知名度を上げた敦賀気比・松本

 「甲子園史上初」の男を、猛虎が放っておくわけがない。阪神が今秋ドラフト候補として、今春の選抜大会で2打席連続満塁アーチを放つなど3本塁打し優勝の原動力となった敦賀気比の松本哲幣外野手(17)を、新たにリストアップしたことが6日、分かった。魅力満点の打力を高く評価しており、今後もマークを続け、その真価を見極めていく。

 本拠地・甲子園であれだけの活躍をされては、見過ごすわけにはいかない。大会通算3本塁打、10打点。一気に注目を集めることになった松本に、猛虎も熱視線を送っていくことになった。球団関係者が「(選抜での)本塁打を見た感じでは、内角のさばきが面白いですね。うまく打てていました。今後も見て行くことになると思います」と評価し、マークする方針を示した。

 松本は今選抜の準決勝・大阪桐蔭戦で、春夏通じて初となる2打席連続満塁本塁打の離れ業をやってのけた「最も持っている男」。今年は夏の選手権大会が始まってから100年の節目。100年で唯一無二の存在というわけだ。

 続く決勝・東海大四戦でも8回に決勝2ランを放った。選抜1大会3本塁打はPL学園の清原和博(元オリックス)や星稜・松井秀喜(元ヤンキース)ら、そうそうたるアーチストと並ぶ最多記録で史上10人目の快挙だった。それを準決勝、決勝という大一番でやってのけたのだから、一層の価値がある。

 これだけの逸材がノーマークだったことには、もちろん理由がある。松本の今大会の背番号は17。敦賀気比には投手として入学しており、昨春に野手に転向したばかり。加えて、昨秋は県大会直前に右肩周辺の肉離れを発症し、メンバー外。昨秋まではほとんど試合に出ておらず、高校通算も0本塁打だった。

 ただ、投手経験者には、身体能力の高い選手も多い。現在、プロ野球界で活躍する選手を見ても、糸井(オリックス)、雄平(ヤクルト)らが投手としてプロ入りした後、野手に転向してブレークしている。あのイチロー(マーリンズ)も、愛工大名電時代はエースとして甲子園のマウンドに上がっている。松本も追いかける価値は十分にあると言うわけだ。

 大会での活躍を受け、リストに加えた球団も多くあるはず。甲子園で3本塁打することは、運だけでは不可能と言ってよく、実力が伴わなければ打てるはずもない。一躍、近年の阪神がドラフト戦略で重視する「甲子園のスター」になったシンデレラボーイ。U―18ワールドカップ(8月28日開幕、日本)の日本代表1次候補にも選出された。球団にとっても、右の強打者はほしい存在であることは間違いない。真価を見極めるべく「満塁弾連発男」を追いかけていく。

 ◆松本 哲幣(まつもと・てっぺい)1997年(平9)10月31日、京都府生まれの17歳。小1から「御所南クラブ」で野球を始める。京都御池中では「京都嵐山ボーイズ」に所属し、投手、外野手。敦賀気比では2年秋の北信越大会から背番号17でベンチ入り。憧れの選手はソフトバンクの松田。家族は両親と兄。1メートル78、75キロ。右投げ右打ち。

 ≪1位候補に高橋≫阪神は、ドラフト1位候補にセンバツでも注目を集めた県岐阜商・高橋を挙げている。2年連続で1位が左投手だったこともあり、高橋を始めとする右の好投手を求める声は球団内にも多い。明大・上原、駒大・今永の両左腕も即戦力の呼び声が高く、1位候補としてリストアップ。野手では明大・高山、慶大・谷田らを高評価。高校生では敦賀気比・松本の同僚である平沼、天理の坂口と船曳、大阪桐蔭・青柳、東海大菅生・勝俣らも候補に挙げている。

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