田中の“変化”に米メディアから厳しい声 球速ダウン不安視

[ 2015年4月7日 17:46 ]

開幕戦に先発したヤンキースの田中(AP)

 ヤンキースの田中将大投手(26)が6日(日本時間7日未明)、本拠地ヤンキースタジアムで行われたブルージェイズとの開幕戦に先発し、4回で82球を投げて5安打5失点で敗戦投手となった。昨年7月に右肘じん帯を部分断裂し、完全復活を期した今季だが、米メディアは昨季は94マイル(約151キロ)ほどの直球が、今季は90マイル(約145キロ)程度だったことを不安視した。

 ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)も「田中にとって短い1日となってしまった。さらに肘の状態の不安が残る」として、ヤンキースの開幕投手が5回もたずに降板したのは、1985年の“ナックル投手”フィル・ニークロが4回で降板して以来と報じていた。

 ニューヨーク・ポスト紙(電子版)は「球速を抑えたバージョンの田中では、ヤンキースは並のチームになる」という見出しを掲載。直球の割合も減ったと報じ、ブルージェイズのパンペイの「スプリットでは、打者のバランスを崩していた」としながらも「彼の速球は145キロくらいだ。十分に打てる」という言葉を引用。田中や球団幹部が、今後もっと良くなる、と語ってはいるが、それについても懐疑的な見方を示している。

 ニューヨーク・デーリー・ニューズ紙(電子版)も「もし、田中がこのような投球を続けるのならば、球団はトミー・ジョン手術を勧めるだろう」と報じ、USA TODAY紙(電子版)も「右肘靭帯に小さな断裂のある田中が開幕戦で打たれる」の見出し。

 ロスチャイルド投手コーチは「まだ腕の強度を上げている状態」と語り、田中も「投げている球自体は悪いとは思っていない。狙ったところに投げられなかった原因はフォームの問題」と語っており、今後の調整を期待させており、今後が注目だ。

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2015年4月7日のニュース