青木が語る 世界一チームで1番にこだわり「絶対に貢献できる」

[ 2015年4月7日 08:10 ]

単独インタビューに答え、ワールドチャンピオンになることを誓った青木

 大リーグは6日(日本時間7日)、全米各地で本格的に開幕する。日本選手は故障などもあり、開幕ロースター(25人枠)に登録されたのは、5人。その一人、ロイヤルズからジャイアンツに移籍した青木宣親外野手(33)は、敵地でのダイヤモンドバックス戦に「1番・左翼」で出場する。昨季ワールドシリーズで敗れた因縁の球団に移り、メジャー4年目に挑む青木が、スポニチ本紙の単独インタビューに答えた。

 ――過去5年で3度の世界一。強豪チームでメジャー4年目を迎える。

 「また優勝を狙えるチームに来られて、そこを目指したいという気持ちになっています。チームはベテランが多いせいか、凄く落ち着いているイメージ」

 ――昨年はそのジャイアンツに、ワールドシリーズで敗れた。

 「今まで経験したことのない大きな舞台だったし、自分の人生を変えてくれた。世界一になれなかったから、目標はそこだけですね。とにかく世界一になりたい」

 ――まさかジャイアンツでプレーするとは。

 「不思議な縁を感じるし、それも含めて楽しめていますね。実は去年のワールドシリーズで第2戦後にサンフランシスコへ移動する時に、球場の通路でたまたまボウチー監督と会って、あいさつしました。名将と言われているのは知っていたし。初対面だったけど、目が合ったのであいさつに行った。その監督と一緒にプレーすることになるとはね」

 ――ヤクルト時代、日本のジャイアンツはライバル球団だった。

 「宮崎で、小さい頃から(テレビで)見ていた試合は巨人だったから。やっぱり巨人のイメージが強かった(笑い)。最初は変な感じはしました。でも今は、サンフランシスコ・ジャイアンツのユニホームを着ている、という感じがしています」

 ――あのバリー・ボンズも長くプレーしていたチーム。

 「まだ会えていないのですが、打撃の話を聞いてみたいですね。どんな話なのか、凄く興味がある。ビデオルームで過去の映像が見られるんですが、彼の現役時代のビデオを出して見ると、今の一流選手と比較しても、明らかにスイングスピードが違いすぎる。凄く衝撃を受けました。歴代でも世界一じゃないかというぐらいの選手。自分の中でもNo・1だと思う。うそみたいなバッター」

 ――ブルワーズ、ロイヤルズと過ごして、西海岸の大都市サンフランシスコが本拠となる。

 「住環境は凄く大事。食事面も含め、ストレスは減りますよね。野球にプラスになると思うし、家族は生活しやすいと思う。去年はワールドシリーズでも一緒に来たので知っている街だし、球場の雰囲気も分かっている。家族は実際に生活し始めて、ちょっとしたことで感動している。日本の総菜屋があったり、近所まで屋台のラーメン屋が来るって喜んでいた。今までが日本人には生活しづらい場所だったし、家族への負担は少しは軽減されるかなと思う」

 ――キャンプでは、序盤に18打席連続無安打があった後に、8試合連続安打もマークした。

 「結構、100点に近いかも。もうやり残したことはないと思う。初めは慣らしというか、体の反応とかを確認していた。最後の方で、いい感じになればいいな、と思っていました。3年間経験して、大体の流れも頭で分かっているし、体にも染み込んでいる。やはり1年目と4年目では、全然違いますね」

 ――このオフにはパーソナルトレーナーを付けて指導を受けていた。

 「初めてのこと。体全体を鍛えた。体幹、下半身に肩関節を意識して。自分の体をより知ることができた。全部をうまく使いこなさなきゃいけないし、動作の中でバランスが凄く大事になる」

 ――オープン戦では内野安打が3本と少なく、三塁打3本に二塁打1本と、長打も目立った。

 「体の使い方を自分の中で変えている。強く、柔らかく。長打が増えたのなら、それはその成果だと思います。確実に変わってきている」

 ――オープン戦では出場全23試合で1番。やはりリードオフマンにこだわりたい?

 「もちろん、打ちたい。絶対にチームに貢献できると思うし、そこは頑張りたいです。とにかく過去3年間の成績より、全ての数字を上にしたいけど、場面場面によるから、チームが勝つことを念頭にやりたい。自分が何をすればチームに貢献できるのか、というのが凄く重要だと思う。そうすれば、必ず成績は付いてくると思います」

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