アストロズ 指揮官も「奇想天外」と形容するペティットの走塁

[ 2014年8月16日 14:38 ]

アストロズのペティット(右)はベイデンホップのタッチをかわしてホームに生還 (AP)

ア・リーグ アストロズ5―3レッドソックス

(8月15日 ボストン)
 アストロズのグレゴリオ・ペティット内野手(29)が15日にボストンで行われたレッドソックスとの一戦で、アクロバティックな走塁を見せた。

 2―3と1点を追う8回、2死一、二塁の場面でレッドソックス4番手のベイデンホップからドミンゲスが放ったショートへのゴロをボガーツが処理してセカンドのペドロイアにボールを転送。しかし、一塁走者ファウラーの足が勝り、二塁封殺を免れると、その間に、二塁走者のペティットが一気に本塁突入を試みた。

 ベドロイアから素早くキャッチャーのバスケスにボールが渡り、その時点でほぼ三塁と本塁の中間あたりを走っていたペティットは完全にアウトのタイミング。それでも躊躇することなく本塁を狙い、駆け寄ったバスケスのタッチを体をねじって巧みにかわして、なおも本塁へ向かった。

 タッチをかわされたバスケスは本塁のカバーに入っていたベイデンホップにボールをトスして今度こそアウトと誰もが思ったその瞬間、再度、ペティットは体を巧みに使ってホームベースをタッチ。

 ポーター監督が「奇想天外だった」と形容するこのペティットの走塁で同点に追いついたアストロズは10回に2点を勝ち越して勝利した。
 
 「セカンドからボールがホームに転送された時点で絶対にアウトだと思った。その後、必死にアウトにならないようにした結果があれだよ」とチームに勝利を引き寄せる走塁を見せたペティットの表情は充実感に満ちていた。

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