米で先発6人制の検証始める?ダル離脱が警鐘強める結果に

[ 2014年8月16日 07:30 ]

試合前にダッシュするレンジャーズのダルビッシュ

 レンジャーズのダルビッシュは日本ハム時代からトレーニングや体調管理を追求し、故障防止に努めてきた。今回はその右肘が、パンクする前に自らブレーキを踏んだ。メジャーの方が、日本より過酷な環境かと問われ「そうでしょう。明らかにこっち(米国)の方が故障者も多いですから」と即答した。

 今季の米球界では開幕後、マイナーも含めて63人の投手が肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。ダルビッシュは今年のオールスター戦の前日会見で、相次ぐ肘の故障防止へ持論を展開した。トレーニング方法や公式球の品質、そして中4日という先発の投球間隔の問題を指摘。「中6日ならじん帯の炎症は取れる。もう一つ先発用の枠をつくって、中5~6日でやった方がいい」と訴えた。原則、先発5人を中4日で回すのが米国の主流。「先発6人制」には登録枠の問題などさまざまな障害があるが、米メディアでも広く取り上げられた。

 DL入りした13日付の地元紙ダラス・モーニングニューズは「これでチームは、ダルビッシュが提唱した先発6人制の検証を始めるかもしれない」と伝えた。離脱が、皮肉にも米球界への警鐘を強める格好となった。

続きを表示

2014年8月16日のニュース