150キロ封印 松本「最後はドキドキ」も投球術で東海大相模撃破

[ 2014年8月16日 16:54 ]

<東海大相模・盛岡大付>激しい戦いを制した盛岡大付・松本は歓喜のガッツポーズ

第96回全国高校野球選手権大会2回戦 盛岡大付4―3東海大相模

(8月16日 甲子園)
 2点リードの9回、1点を失い、なお2死二、三塁。一打出ればサヨナラのピンチを切り抜けて夏の甲子園初勝利。盛岡大付のエース松本は会心の笑みを浮かべてガッツポーズ、マウンドを駆け下りた。

 「最後はドキドキだったけど、守ってくれてよかった。(初めての校歌は)大きな声で歌うことができました」。

 雨で試合開始を待たされ、グラウンド状況も悪い中での立ち上がり。「しっかり準備はしていたので大丈夫だった」と振り返ったが、初回1死二、三塁から平山の遊撃内野安打と一塁悪送球で2点を先制されてしまう。だが、そこから踏ん張った。

 今秋ドラフト上位候補と評判の150キロ右腕は、スピードよりも制球を重視。この日の最速は143キロだったが、緩急を使い、ボールを低めに集めて強打の東海大相模を抑え込んだ。「気を抜ける場面はなかった」と言いながら2回以降は8回まで得点を許さず、8安打3失点、7奪三振で気迫の完投。4番打者としても6回2死一塁から左前打を放ち、逆転のチャンスをつくった。

 「絶対につなごうと思っていた。みんな気持ちが入っていたので絶対に逆転できると信じていた」。優勝候補にも挙げられていた東海大相模の前に立ちはだかった大黒柱はチーム全体での勝利を強調。「次の相手がどこでも、きょうと同じく丁寧に低めに投げたい」と表情を引き締めた。

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2014年8月16日のニュース