清原、松井に並んだ!「並のルーキーじゃない」森2打席連発

[ 2014年8月16日 05:30 ]

<西・日>2回1死、右越えにソロ本塁打を放つ森

パ・リーグ 西武3-1日本ハム

(8月15日 西武D)
 清原、ゴジラに肩を並べた。西武のドラフト1位ルーキー、森友哉捕手(19)が15日、日本ハム戦に「6番・DH」で先発出場し、2回に先制の右中間越え2号ソロを放った。森は14日のオリックス戦(西武ドーム)でのプロ初本塁打から2打席連発となり、高卒新人では93年の松井秀喜(巨人)、球団では86年の清原和博以来の快挙となった。休養した中村剛也内野手(31)に代わり、初めてDHでの先発出場。初の決勝弾となり、主砲の代役を見事にこなした。

 勝利投手の野上からウイニングボールをプレゼントされた。野手がもらうのは異例だ。森が初めてチームの勝利に貢献した証、西武ナイン全員が認めた証だった。本拠地初のお立ち台では西武ファンに自己紹介した。

 「初めまして。森です。また、ここに立てるように頑張りますので応援よろしくお願いします」。初々しい。しかし、鋭いスイングは、新人には見えなかった。0―0の2回。メンドーサが投じた145キロ直球を軽々と右中間席に叩き込んだ。先制の2号ソロ。そのまま決勝弾になった。見逃せばボールの高めの球。スイング時にヘッドが下がらず、強じんなリストがなせる技だった。田辺監督代行も「空振りか、ファウルになる高さ。あれをレフトじゃなくライトに運ぶのは、並のルーキーじゃない」と驚いた。

 前日のオリックス戦(西武ドーム)でも8回に代打で左翼席にプロ初本塁打を放っており、2打席連続本塁打となった。高卒新人では93年の巨人・松井秀喜以来、西武では86年の清原和博以来となり「お二人の方が上で、僕はまぐれです。でも打てたことはプラスにしたい」と胸を張った。

 大阪桐蔭の先輩で主砲の中村が疲労で調子を落としていたため、代役として「6番・DH」で先発出場。DHおよび本拠地ではいずれも初先発。「DHは中村さん。自分は代わりだったので思い切っていった。中村さんの(31歳の)誕生日だったので勝てるように頑張りました」と喜んだが、中村は12歳も年下の後輩に脅威を感じたようで「自分が1年目の時を思うと堂々として凄い。刺激になる」とうなった。

 活躍するまでは焦りもあった。1軍初昇格は7月27日。球宴が開催された時はまだ2軍で寮でテレビ観戦した。第2戦で先発した1年先輩の藤浪(阪神)の姿を見ながら「甲子園ではバッテリーを組んだのに自分より上のレベルにいる。悔しかった」と本音を吐露した。19日から2日間参加していた1軍の全体練習で猛アピール。指揮官の「今年は順位が確定するまで1軍に上げない」という考えを、一変させた。

 母校の大阪桐蔭はこの日、甲子園で初戦の開星に逆転勝ち。練習中で報道陣から結果を聞いた森は「良かった。途中まで見ていたので」と胸をなで下ろした。そして昨夏の日本文理との1回戦で放った2打席連発をプロで再現してみせた。「代打ばっかりだったので一本出て良かった。いずれは打てる捕手になりたいです」。そう言った新人のオーラはとてつもなかった。

 ▽清原の2打席連発 近鉄戦(藤井寺)で2度マーク。86年7月13日は3回に村田から9号を放ち、ドラフト制後の高卒新人本塁打記録を更新。続く4回には久保からの10号で、59年張本(東映)以来となる高卒新人2桁本塁打を達成した。9月6日は、3回にプロ初の満塁弾となる21号。5回には柳田からバックスクリーンを越える特大22号で、1試合6打点の大活躍。

 ▽松井の2打席連発 93年8月31日横浜戦(東京ドーム)の2回、野村から5月2日のプロ初本塁打以来121日ぶりとなる待望の2号。5回にも再び野村から、巨人の高卒新人では初となる1試合2発。「夏休みの最後に打てて良かった」。

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