オリックス 8回千金打の鉄平「驚くほど冷静に打席に立てた」

[ 2014年8月16日 23:28 ]

<オ・ソ>ヒーローインタビューでお立ち台に立つ平野佳(左)と鉄平

パ・リーグ オリックス7―6ソフトバンク

(8月16日 京セラD)
 オリックスがソフトバンクとの接戦を制して、連勝を6に伸ばした。

 序盤から激しく点が動き、5―5と同点で迎えた終盤8回、2死一、二塁と勝ち越しの好機をつくると、代走として途中出場していた鉄平に左越え適時2点二塁打が飛び出し、このリードを9回に平野佳が守り切った。

 「今年はあまり打てていなかったので、何としてもランナーを返したい」。そんな思いで打席に立った鉄平はソフトバンク4番手・森の投じた2球目のフォークをとらえると、打球はレフトの頭を超えていった。

 糸井が敬遠気味の四球で歩かされての場面に「あの状況は自分と勝負にくると7回の時点で僕の中でできていた。驚くほど冷静に打席に立てた」と鉄平。「その前までにみんなの頑張りがあった。たまたま僕が最後だっただけ」と自らのバットで試合に決着をつけた14年目のベテランはチームメートに感謝した。

 その鉄平の叩き出した2点のリードを9回に守りきった平野佳はこれで08年の加藤、11年の岸田に並ぶ球団シーズン最多タイとなる33セーブを挙げた。

 「自分だけの力ではない。打者が打ち、先発が頑張り、中継ぎがつないでくれて最後に僕が投げているだけ。チームみんなで33個のセーブを取った」と鉄平同様にチームメートに感謝。

 パ・リーグ記録の39セーブまであと6つ。「記録は意識していない。勝手についてくるものなので、38になった時に記録について考えます」とおどけて見せた。

 首位ソフトバンクとの直接対決に連勝してゲーム差を2に縮めた森脇監督は「全員で戦わないと勝てない。追いかける立場なので、いろいろな意味でこちらの方が強くないといけない」と力強いコメントを残した。

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2014年8月16日のニュース