“近江ブルー”躍動!滋賀大会の勢い継続 多賀監督「私も楽しみ」

[ 2014年8月16日 11:00 ]

<近江・鳴門>2回2死一、二塁、小田快の適時三塁打で生還した近江・堀口(右)

第96回全国高校野球選手権大会2回戦 近江8―0鳴門

(8月16日 甲子園)
 琵琶湖をイメージしたブルーのユニホームが甲子園で躍動した。自慢の強力打線が12安打で9点を奪えば、2年生エース小川が9安打完封。投打がかみ合った近江(滋賀)は7年ぶりに初戦突破した。

 「本当にびっくりしました。滋賀大会の勢いがそのまま大舞台、ましてや初戦に出るなんて…。ここぞという時の選手たちの集中力には私もびっくりしました。素晴らしかったと思います」。多賀監督は手放しでほめた。

 地方大会でのチーム打率は参加49校中トップの打率4割9分1厘。その打線が火を噴いたのは2回だ。2死満塁から堀口、小田快、植田の3連続長短打で一挙5点。6回には1死一塁から4連打で3点を追加した。

 初回2死満塁のピンチを切り抜けた小川は、自己最速の145キロをマークし「うそちゃうけ(うそではないのか)」と思ったそうだが、大量援護をもらい、持ち味の打たせて取る投球がさえた。“うずしお打線”の異名を持つ鳴門に9安打され、2死球を与えたながらも要所を締めて完封。9回は1死一、二塁から遊直併殺となってゲームセット。いい当たりが野手の正面を突く幸運にも恵まれた。

 甲子園のマウンドを「楽しかった。緊張は全然しなかった」と振り返った強心臓の2年生右腕は「ボールを低目に集めることができたので完封できたと思う。初回のピンチを乗り越えられたから最後までいけた」と笑顔。

 会心の勝利で準優勝した2001年夏以来の3回戦進出。指揮官は「初戦をこういう形で取れたのは勢いが続いているということ。次のゲームにつなげていきたい。選手たちには、まだ伸びしろがある。私も楽しみにしています」と期待した。

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