金子鷹狩りで3差!エース貫禄8回1失点で2年連続2桁勝利

[ 2014年8月16日 05:30 ]

<オ・ソ>久々の登板でも貫禄の投球をみせる金子

パ・リーグ オリックス8-1ソフトバンク

(8月15日 京セラD)
 パ・リーグを代表するエース対決は、初回に摂津が負傷交代するという意外な形で終わった。ライバルが早々と姿を消したマウンドで、オリックス先発の金子は貫禄の投球を見せた。

 「上に行くには勝たなきゃいけない相手。気持ちの入り方が違っていた」。エンジンがかかったのは6回だ。内川に左中間適時二塁打を浴びて1点を失い、なお2死三塁。ここで柳田を空振り三振に仕留めると、8回先頭の明石まで5者連続三振だ。8回1失点で、チームを引き分けを挟んでの5連勝に導いた。

 燃える要素はたくさんあった。球宴明けの7月23日に疲労蓄積により、出場選手登録を抹消された。エースを欠いたチームは同25日からのソフトバンク3連戦で3連敗し、首位陥落。金子は当初9日の楽天戦(コボスタ宮城)で復帰予定だったが、雨天中止となるとスライドせずに、中12日でソフトバンク戦の初戦に回った。負ければ5ゲーム差に広がる一戦。勝利しか見えていなかった。

 これで2年連続6度目の2桁勝利。「10勝を目標にしているわけではない。目標にすると、達成感で終わってしまう気がする」と特別な感情はないが、この日もフィリーズ、レイズなど大リーグ数球団のスカウトが視察に訪れた。今月中に国内フリーエージェント権を取得する右腕は、メジャーも注目する存在になっている。

 これでチームは96年以来の貯金20に到達し、首位・ソフトバンクに3ゲーム差に迫った。森脇監督は「みんなの頑張りで20までいったのは凄いが、まだ上がいる」とキッパリ。16日はリーグトップ12勝の西が先発。まずはエースが逆転Vへのバトンをつないだ。

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2014年8月16日のニュース