城北、雨も味方に逆転!末次監督「うちは長靴履くような時でも」

[ 2014年8月16日 13:42 ]

初戦突破を果たし、決勝打を放った辻上(左)と笑顔で握手する城北・末次監督

第96回全国高校野球選手権大会2回戦 城北5―3東海大望洋

(8月16日 甲子園)
 泥だらけのユニホームが誇らしげだった。8回に逆転して19年ぶりの初戦突破。校歌を高らかに歌い終えた城北ナインは満面に笑みをたたえてダッシュで一塁側アルプス席の応援団へのあいさつに向かった。

 ノーシードから熊本大会を勝ち上がり、6年ぶりに出場した甲子園。ナインに監督としての甲子園初勝利をプレゼントされた末次監督は「熊本を出る時に山鹿の人たちと“校歌を歌いたいね”って話していて、本当に歌えて感激してしまって声が出なかった。うれしいですね」と声を上ずらせた。

 雨の中でのゲーム。ナインは普段通りの実力と粘りを発揮した。18分間の中断直後の2回、先頭の菓が右前打で出塁し、二盗。小山は送りバントが内野安打となり、続く与座のボテボテの当たりも一塁への適時内野安打と、ぬかるんだグラウンドを味方につけた。

 1点を追う8回は1死一、二塁から結果は重盗を試み、1死満塁からスクイズで同点と、雨の中で機動力を駆使。守りでも3投手の継投を堅守で支えた。

 指揮官は「うちは普段から長靴を履くような雨の時でも(練習を)やらせているんで。甲子園では、こういう状況でもあるよ、とシミュレーションしていたのがよかったんでしょうね」と胸を張った。

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