矢野燿大氏が聞く 星野監督「タイガースばっかり気になるの」

[ 2014年3月18日 08:15 ]

スポニチ評論家・矢野氏(左)と握手する楽天・星野監督

 スポニチ本紙評論家の矢野燿大氏が、楽天・星野仙一監督(67)にタイガースの現状はどう映っているのか聞き出した。昨年2位に終わった戦力、藤浪の将来性、そして阪神ファン…。2003年に矢野氏を守りの要として18年ぶりリーグ優勝に導いた闘将は、温かく、厳しいメッセージを発した。

 矢野 昨年は日本一、おめでとうございます。

 星野 いや、いや、ひょうたんから駒というか、2003年のタイガースのときのほうが(戦力は)揃ってたな。要(捕手・矢野)がしっかりしてたから。

 矢野 とんでもないです。でも楽天を応援したんですが、だんだんと、悔しいな…と思って。僕らは日本一の胴上げができなかったので。

 星野 あの当時のダイエーはね、うちとは、タイガースとは、子どもと大人がやってるみたいな差がありましたよね。7戦までよくいったなと。

 矢野 もう、当然、楽天の血が流れてると思いますけども、今、一瞬でもタイガースのことを“うち”と…。

 星野 今はね、ドラゴンズはそんな気にならないの。タイガースばっかり気になるの。だから、昨年も一瞬ちょろっと首位に顔出したよな? よしよしよしよし、出て来いという思いがあったのよ。よーし、これで甲子園でっていう思いがチラッとあって。気がついたらどこいったんだとね。

 矢野 8月以降ですね。いまのタイガースは相手ベンチからみて、どうですか? 欲しい選手はいますか?

 星野 いらない。意地でもいらない! だってトレードしようかって言っても向こうが断るんだもん。

 矢野 ……。

 星野 あ、言っちゃったな。でもこないだ、練習ゲームやりまして、ボコボコにやられたんですよ(2月19日、宜野座、スコアは6―15)。ゲームに出てない高給取り、ほんまにいらんぞと! あれだけ一生懸命やってる選手はチームになってる。一つになっている。まだまだ、守りが下手な選手もいるけども、それでも必死にやってる。その必死、一生懸命っていうのがチームになるんですよ。だから、個々のポジション、ポジションで、ものすごく能力があってもバラバラじゃ意味がない。

 矢野 あと、我々が気になるのが…、藤浪晋太郎は田中将大になれますか?

 星野 あそこまでのピッチャーになったらたいしたもんだよ。なってほしいのはわかるよ、それだけの素材ですよ。僕は田中を3年間見てたけど、こんなピッチャー見たことねえって思いましたもん。

 矢野 どの辺りがですか?

 星野 ものすごく探求心がある。自分のくせが出てるってなったら、すぐ直すし、毎年毎年、ツーシーム、スライダーでも、カウント取るスライダーでも、こういくとか、勝負するとか、ものすごく研究している。カーブが投げられなかったんですが、ダルビッシュに聞いてみたりとか。ものすごい探究心なんです。藤浪という選手のことを僕はよく知らないけれど、探究心がどこまであるかなと。

 矢野 藤浪もなかなか頭のいい選手です。

 星野 そんな感じするね。だけど、あそこまでなったら、また、アメリカに行かれちゃうよ(笑い)。だけど、アメリカに行くような選手がドンドンドンドン、チームに出てこなきゃダメだよね。

 矢野 タイガースも、ぜひ、そういうチームになってほしいです。

 星野 楽天行ってみてわかったけども、あれだけのお客さんが入って野球をやるって最高の環境なんだよ。矢野も解説で、もっとしっかりせーと、ガンガン言わなきゃだめ。選手を責めることはないけど、そのダメなプレーは責めなきゃ。

 矢野 最後にタイガースファンにも一言、お願いします。

 星野 いやー、ホントにタイガースファンっていうのは大好きなのよ。うるせーし、やかましーし、かわいいしね。でも、もっと厳しくいこうよ。勝負にもっとこだわれと。東京ばっかりに負けるなと。野球まで負けるのか、野球くらい勝てというくらいな思いで、叱咤(しった)激励してやってほしいな。タイガースのケツたたいてや、ほんまに。

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