聖地にガチガチ…都小山台 ミス連発も吉田が締めた「まぐれ」弾

[ 2014年3月18日 05:30 ]

センバツ初出場の都小山台ナインは伊藤(左端)の掛け声で元気よく飛び出す

 第86回選抜高校野球大会(21日開幕)の甲子園練習が17日、2日間の日程で始まった。初日は16校が登場。大会初日の第3試合で強豪・履正社(大阪)と対戦する21世紀枠で初出場の都小山台(東京)は、憧れのグラウンドで30分間、キャッチボールやノックで汗を流した。

 念願の聖地・甲子園。マウンドで20球を投げた都小山台のエース伊藤主将は「ずっとテレビで見ていたマウンド。感激しました」と上気した顔で振り返った。

 ノックの冒頭では、いきなり三塁手が一塁へ悪送球。ボールは一塁側カメラマン席へ飛び込んだ。その後も野手が投げ急ぐシーンが目立ち、思わず福嶋正信監督が「ゆっくり!ゆっくり!」と声を掛けたほどだった。

 だが、打撃練習ではそんなムードが一変。1カ所打撃で打席に立った正捕手の吉田は、思い切りバットを振り抜き左翼席へ打球を運んだ。高校入学後、練習試合でも本塁打を放ったことがないという吉田は「まぐれです。びっくり。でも試合が楽しみになった。試合で大きいのはいらないけど」と笑った。

 甲子園練習は午前11時開始だったが、同8時30分からの履正社の練習に合わせて球場入り。偏差値66の秀才集団は、スタンドでじっくりと相手の動きを観察した。「圧倒されたけど、同じ高校生。正面から全員で立ち向かう」と伊藤。相手は4年連続6度目出場の強豪だが、一歩も引くつもりはない。

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