打率1割台マートン 復調の兆し「今までで一番良かった」

[ 2014年3月18日 07:55 ]

打撃練習を終え、日本スタイルの正座で心を整えるマートン

 不振脱出への道が見えた。神宮球場での全体練習に参加した阪神・マートンがフリー打撃で快音を連発。打撃フォームをほんの少しだけだがイメージチェンジしたことを明かし「(感触は)メッチャ、イイデス」と満面の笑みだった。

 「今までで一番良かった。ちょっと練習で(意識を)変えてみたんだ。あしたの試合で確認してみるよ」

 詳細を明かすことはなかったが、開幕まで10日あまりとなったこの時期に打撃を改変させることは相当な勇気が必要。それでも敢行し、ある程度の手応えを得たもようだ。「あとは試合だね」と意気揚々と帰路につく後ろ姿からは打棒爆発の予感が漂ってきた。

 「マートン自身も試したいことがあった。ここ数日で一番良かった。感じるものもあったと思う。中心選手が打たないと、点にならないからね」

 フリー打撃中、大木通訳を交えて身ぶり手ぶり打撃理論を交わした和田監督も、M砲の変化を確かに感じ取った。ここまでオープン戦12試合で1勝8敗3分けと低迷し、チーム打率・224も12球団ワースト。マートンに至ってはそれよりも低い・182。11日DeNA戦の2打席目に中前打したのを最後に13打席ノーヒット。来日5年目、安打製造機の助っ人からすれば、予想外と言っていい。

 3・28の開幕まで時間は限られているが、新外国人のゴメスも合流した。助っ人仲間が増えたことに加え、他球団のマークも背番号9に集中することは避けられそうだ。「まず、あした勝つことが重要だね」とチームの負け癖の払しょくを狙う。そろそろ爆発してくれ―。指揮官だけではない。全国の虎党の切なる願いをかなえるべく、ニュー・マートンが神宮の杜での一戦に臨む。

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