新ポスティング11・1までに合意へ マー君獲りカブスも参戦

[ 2013年10月28日 06:00 ]

<楽・巨>楽天の田中

 ニューヨーク・ポスト紙は26日(日本時間27日)付の電子版で、ポスティング・システム(入札制度)の新協定が来月1日までに日米間で合意できる見通しになったと伝えた。入札制度は現在、失効状態になっているが、入札申請解禁日の11月1日までに新協定がまとまれば今オフ、同制度によりメジャー移籍の可能性がある楽天・田中には追い風となる。

 入札額の高騰などにより、MLBは昨年6月に入札制度を含む「日米間選手契約に関する協定」を破棄。その後、日本野球機構(NPB)との間で協議を重ねてきた。バド・セリグ・コミッショナーはこの日、新協定について「まだ決まっていない」としたが、同紙は関係者の証言として、「合意に近づいており、双方ともに11月1日までにまとまることに楽観的だ」と伝えた。

 注目されるのは、変更点。大リーグ関係者は、本紙の取材に「全ての立場にとって公正なルールになることがポイント」と話している。これまでの制度では最高入札額を投じた球団のみに独占交渉権が与えられたが、同紙は「入札額の上位2球団、もしくは3球団から選手が交渉球団を選ぶ形になる可能性がある」と伝えた。

 大リーグ公式サイトは26日付で「カブスが今オフのフロントの課題として、田中の獲得が最優先事項である」とカブスの参戦を伝えた。既にヤンキース、レッドソックス、レンジャーズ、ドジャース、ジャイアンツなどを中心に、多くの球団が入札に参加する見通しが伝えられている。新制度が合意に達すれば日本シリーズ終了と同時に、し烈な争奪戦が幕を開けることになる。

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2013年10月28日のニュース