白仁田 6年目でプロ初勝利!「2軍戦で投げる予定だったのに」

[ 2013年9月4日 06:00 ]

<D・神>初勝利の白仁田(左)は今成からウイニングボールを受け取る

セ・リーグ 阪神10―1DeNA

(9月3日 横浜)
 スタンリッジの故障により、前日に急きょプロ初先発を通告された6年目の阪神・白仁田が6回6安打1失点でプロ初勝利を手にした。「きょうは2軍戦で投げる予定だったのに…。信じられない」と夢見心地だった。

 初回を無失点で切り抜け波に乗った。6回には中村を遊ゴロ併殺に仕留め、ここを最少失点とした。大きく振りかぶる独特のフォームから最速147キロの直球の制球力が光った。1メートル89の長身イケメン右腕は「思い切って自分の投球ができたと思う」と胸を張った。

 07年の大学・社会人ドラフト1巡目で入団したが、昨季までの1軍登板はわずか4試合と伸び悩んだ。通算320勝右腕の小山正明と同じ背番号47を与えられたが、11年には64に変更された。「迷惑しか掛けていないので、申し訳ない気持ちでいっぱい」との言葉には実感がこもる。阪神のドラフト1位投手では6年目は最も遅いプロ初勝利。和田監督は「プレッシャーがかかる中で、もう一度見たいというものを見せてくれた」と次回チャンスを約束しながら評価した。

 ◆白仁田 寛和(しらにた・ひろかず)1985年(昭60)10月2日、福岡生まれの27歳。糸島では甲子園出場はなし。福岡大では3、4年春にベストナイン。07年大学、社会人ドラフト1巡目で阪神入り。6年目の今季年俸は700万円。1メートル89、85キロ。右投げ右打ち。

 ▼阪神・マートン(初回の先制2点本塁打を含む3安打3打点)シンプルに球が来たら打とうという意識。(白仁田に)初勝利を付けられてよかった。

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