大谷 故伊良部氏より「球質が重い」 元女房役が証言

[ 2013年2月16日 06:00 ]

ブルペンで重い球を投げ込む大谷

 日本ハム・大谷翔平投手(18=花巻東)が15日、2軍キャンプ地の沖縄県国頭村(くにがみそん)で5度目のブルペン投球を行った。スライダーなど5種類の変化球を交えて計50球。最初の10球を受けた福沢洋一2軍バッテリーコーチ(45)は、ロッテでの現役時代にバッテリーを組んだ故伊良部秀輝氏(享年42)以上の重い直球であると絶賛した。

 低めを狙った17球目の直球が高めに浮くと、捕手・大嶋はのけぞりながら大きくはじいた。制球ミスではあるが、大谷の球威が乗ってきたことを証明する1球だ。

 疲労がピークだった12日は51球を投げ込んだが、いまひとつの内容だった。ところが、休日明けでリフレッシュして迎えたこの日はフォームに躍動感が戻った。荒れ気味な投球も持ち味なだけに、大谷は「体の切れは良くなってきている。いい球もあったし、悪い球もあった。悪い部分は次に修正したい」と手応えを感じるボールもあった。

 160キロ右腕の球威には福沢バッテリーコーチも驚きを隠さなかった。最初の10球を受けて大嶋にバトンタッチしたが、後方でネット越しに投球を見つめていた元ロッテ監督の有藤通世氏(本紙評論家)に歩み寄ると、「直球だけなら伊良部の若い頃より上です。球質が重い。ズドンとくる」と耳打ち。これには有藤氏も「いい球を投げていたな」とうなずいた。

 伊良部氏といえば、93年に当時日本最速158キロを計測するなど、球界屈指の速球派として知られる。伊良部氏から1年遅れでロッテ入りした福沢コーチは1年目の89年から98試合に出場。日米で活躍した同氏と何度もバッテリーを組んだが、当時以上の衝撃を大谷の直球に感じたという。

 1軍キャンプ地・名護から駆けつけた栗山監督が見守り、福沢コーチがミットで受けるという状況にも、大谷は「特に緊張はしなかった。キャッチングもうまいし(コーチに受けてもらえるのは)凄くいいかなと思う」と平然と振り返った。二刀流を目指す18歳は、ランチを挟んで野手メニューも消化。雨のため室内練習場で行ったフリー打撃では快音を響かせていた。

 ▼日本ハム・栗山監督(大谷のブルペン投球を2度目の視察)ブルペンは(体が)重かったね。疲れが出ているかな、という印象。バッティングも普通かな。ちょうど中日だし、疲れも出てきているからね。

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