鳥谷 二塁合格!遊撃・坂本との初連係に手応え

[ 2013年2月16日 06:00 ]

軽快なフィールディングを見せる鳥谷

侍ジャパン宮崎合宿

(2月15日)
 合宿初日から行われた内野陣のテスト。シートノックで鳥谷(阪神)は本職の遊撃ではなく、松井、本多とともに二塁の守備位置に就いた。二塁ベースカバーでは高代内野守備走塁コーチから「(WBCで)激しいスライディングが来ることを想定してやってくれ」と言われ、素早いプレーを見せた。

 「(スライディングを避ける方法など)そういう話をさせてもらった。ケガは防がないといけないので」。鳥谷は侍ジャパンでただ一人の大リーグ経験者である松井に助言を求め、走者の避け方やさばき方の手解きを受けたという。WBCではメジャーリーガーを擁する米国や中南米の選手が併殺を防ぐため、足を狙ったスライディングをしてくるからだ。遊撃手の坂本との初連係も披露。ベースカバーに入った坂本に素早くトスし、見守った山本監督は「(合宿)初日としたら十分ですよ」と話し、二遊間コンビに及第点を与えた。

 鳥谷は計8本の内野連係プレーをこなし、ポジション別に受けた計13本のノックでも、一度だけはじいた以外はきっちりと守った。指揮官は「彼の柔軟な打撃なら2番にいける」と打撃面を高く評価しており、二塁の守備を堅実にこなしたことはレギュラー起用へ大きな収穫となった。

 初めて袖を通した日の丸のユニホーム。「気持ちは普通です」と淡々と話したところが、沈着冷静な鳥谷らしい。室内練習場でのフリー打撃では計61スイングで感覚を確かめた。17日の広島戦(サンマリン宮崎)から始まる実戦の中で、守備の精度とともに、坂本との連係も深めていく。

 ▼日本代表・高代内野守備走塁コーチ(鳥谷の二塁守備について)初日からどうこう言うと気分よくできないだろう。日本のグラウンドは土が違うから、向こう(米国)のようなスライディングはできないんじゃないか。向こうは土が硬いから。

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2013年2月16日のニュース