マー君 巨人戦連敗止める!先発で41日ぶり復帰

[ 2012年5月30日 06:00 ]

楽天・田中は笑顔でキャッチボール

 41日ぶりの1軍マウンドを前に、表情は晴れ晴れとしていた。巨人戦で先発復帰する楽天のエース・田中は神宮外苑のコブシ球場で練習を終え「一球一球に気持ちを込め、喜びも感じながら投げたい」と意気込みを語った。

 予想以上に長い道のりだった。4月19日のロッテ戦(QVCマリン)後に腰痛を発症。同22日から仙台市内の2軍施設でリハビリを開始も、今月上旬まで患部の状態が上向くことはなかった。22日のイースタン・リーグ西武戦(利府)で実戦復帰して4回3安打無失点、6奪三振。ようやく1軍復帰のメドがついた。

 腰は完治していない。この日は「腰は完璧ではない。完璧を待っていたら(1軍復帰に)もっと時間がかかる。でも最低ラインはクリアしてる」と慎重な言い回しで状態を説明。それでも患部の違和感はほぼ解消しており、星野監督は田中に対して球数やイニングなどの制限を設けない方針で「試合はつくってくれるだろう」と信頼を寄せた。

 チームは田中が離脱した4月22日から今月27日までの28試合を18勝9敗1分け。巨人戦は昨季に4戦全敗を喫するなど2年越しで5連敗中も、チーム全体が底上げされて貯金4で3位をキープしている今回は状況が違う。初陣を任される田中は「巨人は交流戦首位で勢いがある。丁寧に投げたい」と気を引き締めた。

 昨季までソフトバンクに在籍していた杉内と投げ合った過去5試合は4勝0敗と相性は抜群も「あまりそういうことを言わないでください」と無関心を強調。自身に課された役割は分かっている。エース復活でチームに勢いを与える。

 【田中の故障からの経緯】

 ▽4月19日 ロッテ戦(QVCマリン)で119球を投げ今季初完投で2勝目も、登板後に腰の張りを訴える。

 ▽同22日 2年ぶりに出場選手登録を外れ、星野監督は「中途半端はダメ。(1軍復帰は)完璧に治してから」

 ▽同24日 仙台市内の2軍施設でリハビリ開始。

 ▽5月22日 イースタン・リーグ、西武戦(利府)で約1カ月ぶりの実戦復帰。MAX148キロで4回3安打無失点、6三振も奪い「投げられたことがよかった」

 ▽同25日 Kスタ宮城で1軍に合流。先輩の小山伸が用意したアフロヘアのかつらをかぶって打撃練習も行い「全部(の練習が)できてよかった」。

続きを表示

2012年5月30日のニュース