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電話無視のダル討った!控え扱いの青木 執念の3安打 

<レンジャーズ・ブルワーズ>2回2死一、二塁、ブルワーズ・青木はダルビッシュから中前適時打を放つ

オープン戦 ブルワーズ5―3レンジャーズ

(3月19日 サプライズ)
 ダル討ちでのし上がる!ブルワーズの青木宣親外野手(30)が19日(日本時間20日)、レンジャーズ戦でメジャー最多の3安打3打点、初盗塁もマークした。2回にはダルビッシュ有投手(25)から中前適時打を放ち、右腕がこの日許した唯一の安打を記録。メジャー1年目の新天地で定位置を与えられていない。日本で年間200安打を唯一2度マークした希代のヒットメーカーが、ダル討ちでレギュラー獲りを猛アピールだ。

 自然と笑みがこぼれた。6回、青木は2点三塁打を放ち、スクイズで勝ち越しのホームを踏むと、観客から初めてスタンディングオベーションで迎えられた。目の肥えた米国ファンをうならせた3安打3打点。「いい日でしたね。少しずつやってきたことが、いい結果につながっているので継続したい」と振り返ったが、ハイライトは間違いなく、2回2死一、二塁の場面だった。

 「楽しむとかいう余裕はなかった。でも絶対に打ちたくて」。相手はダルビッシュ。打席で「よしっ!」と気合を入れ、5球目の94マイル(約151キロ)のツーシームを叩きつけた。二遊間を破る適時打。攻撃後、ベンチへ戻る途中にダルビッシュから声を掛けられた。「打たないでくださいよ」。08年北京五輪でチームメートとなって以来、公私ともに仲のいい間柄。海を渡る時期も一緒だった。だが相手は鳴り物入り。自身は控えの立場。入札額でいえば5170万3411ドル(約40億3300万円)と250万ドル(約1億9500万円)と20倍以上も違う。その場では言い返せなかった青木は後で言った。「“おまえより立場がやばいんだ。こっちも必死なんだ”という感じです」。

 ここまで苦しんだ。試合前まで打率1割台。それでも「必ず打てる時が来る」と言い聞かせた。早朝の打撃練習、自宅に帰っても近くの公園で素振りを毎日欠かさず、メジャーに適応する打撃フォームを追求した。振り子、一本足…。この日は右足を上げつつ、左の軸足に体重を残してボールを呼び込んでからスイングした。「自分の中でしっかりした打撃フォームが描けている。方向性は何となく出てきた」。早朝にはメジャー2年目のツインズ・西岡のマイナー降格を聞き「やっぱり1年目からやらないといけないんですね」。そんな危機感もメジャー初の3安打につながった。

 青木にダル対策を求めた主砲ブラウンが「青木は“オレを見ていろ”と言ったよ」とニヤリ。本人は「あいつはそういうジョークが好きなんですよ」と否定したが、チーム唯一のダル討ちでジョークを現実にした。両軍は今季交流戦での対戦はなし。これが唯一の対決でダルビッシュからは「完璧に打たれた。ブルワーズ打線に入っても全く遜色ない」と脱帽された。青木にとって可愛い後輩だが、一つだけ言いたいことがあるようだ。

 「(電話でダルビッシュに)連絡しているんですけど、無視されているんだよね。この後、またかけてみます」。これからも打って打ちまくるしかない。開幕でレギュラーになれば、ダルビッシュも祝福の電話をくれるかもしれない。

[ 2012年3月21日 06:00 ]

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