大谷 けがの影響大きく…11四死球、スタミナ切れも

[ 2012年3月21日 20:23 ]

<大阪桐蔭―花巻東>6回表、逆転の2点打を浴びうつむく花巻東・大谷。左は次打者の大阪桐蔭・藤浪

第84回選抜高校野球第1日 花巻東2-9大阪桐蔭

(3月21日 甲子園)
 長引いたけがの影響はやはり大きかった。「夏の借りを返したい」と雪辱を期すべく戻ってきた甲子園のマウンド。花巻東のエース大谷は随所に大器の片りんをのぞかせたが、調整不足も垣間見え、相手の強力打線に屈した。

 制球の乱れが響いた。四死球は11。球数は173に達し、9回途中でマウンドを譲った。193センチの長身右腕は「(けがから)フォームが完全に戻っていなかった。自分のせいで流れを悪くしてしまった」と消え入りそうな声で自らを責め、佐々木監督も「本来のピッチングではなかった」と無念の表情だった。

 スタミナも足りなかった。左股関節のけがから復帰後、最大で6回までしか投げたことがなかったという。握力が落ちた6回に一気に逆転を許すと、その後も立ち直れなかった。

 それでも打撃では本塁打を放ち、投球でも150キロをマークして11三振を奪った。“みちのくのダルビッシュ”は最後の夏に向け、「またチャレンジしたい」と誓った。

続きを表示

2012年3月21日のニュース