選抜開幕 石巻工主将が選手宣誓「必ず大きな幸せが待っていると信じて」

[ 2012年3月21日 11:06 ]

第84回選抜高校野球大会の開会式で、選手宣誓する宮城・石巻工高の阿部翔人主将

 第84回選抜高校野球大会は21日午前9時から兵庫県西宮市の甲子園球場で開会式を実施、12日間の大会が幕を開けた。

 開会式では、東日本大震災で大きな被害を受けてもくじけず、21世紀枠で選出された石巻工高(宮城)の阿部翔人主将が「日本が一つになりその苦難を乗り越えることができれば、その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。だからこそ日本中に届けます。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう。日本の底力、絆を」と力強く選手宣誓した。

 大会には石巻工高のほか、光星学院高(青森)花巻東高(岩手)聖光学院高(福島)と8年ぶりに東北から4校が出場。昨年は震災の影響で入場行進をしないなど簡素化された開会式は、通常通り行った。

 青空の下、人気アイドルグループ、AKB48の「Everyday、カチューシャ」に合わせて、出場32校は女満別高(北海道)から神村学園高(鹿児島)まで北から南の順に行進。石巻工高にはひときわ大きな拍手が送られた。

 前回大会で球場正面に掲示し、その後石巻市に貸し出されていた「がんばろう!日本」の横断幕も同市民が震災1年の今月11日にメッセージを書き込んで球場に戻され、入場行進で披露された。

 開幕試合では三重高と鳥取城北高が対戦。順調に進めば、決勝は4月1日に行われる。

続きを表示

2012年3月21日のニュース