スクランブル先発!許銘傑2365日ぶり完投白星

[ 2009年9月23日 06:00 ]

<日・西>試合後、会心の表情の許銘傑

 【西武5―2日本ハム】6年分の思いを込めたガッツポーズだった。許銘傑(シュウ・ミンチェ)は最後の打者・小谷野を空振り三振に斬って取ると、右手を大きく突き上げた。

 「長かったね。9回まで投げたのが不思議な感じ。自分でも信じられない」。03年4月2日オリックス戦(当時ヤフーBB)以来、2365日ぶりの完投勝利に目を丸くして驚いた。
 負けられない試合で“伏兵”が大仕事をやってのけた。石井一の体調不良で回ってきた今季2度目の先発。初回、稲葉に17号ソロを浴びるが慌てない。2回、糸井をこの日最速の144キロ直球で見逃し三振。代名詞のシュートが全盛期の切れを見せ、内野ゴロは15アウトを数えるなど、凡打の山を築いた。2失点完投で今季初勝利。3位・楽天のクライマックスシリーズ(CS)進出マジックを消す快投に「チームに貢献できてうれしい。監督、コーチに感謝です」と笑顔を見せた。
 チームと同様、自身も背水の登板が続く。9年契約の最終年だった昨季は1勝3敗と不本意な成績に終わった。今季は単年契約となり、専属通訳も外された。それでも昨オフ、台湾にある母校の中正高工で行った自主トレで磨きをかけたシュートが土壇場のチームを救った。渡辺監督は「ミンチェ・ワールドに入っていたね」と右腕を称え、前田球団本部長も「来年も戦力?もちろん」と来季契約をほのめかせるほどの喜びようだった。
 逆転CS進出のためには勝ち続けることに変わりはない。ただ許銘傑の投球は、チームに勇気を与えた。「ミンチェでこの試合を取ったのは大きいよ」と渡辺監督。残り12試合。楽天と3ゲーム差に迫った。

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